鹿児島ユナイテッドFCは28日、浅野哲也氏がトップチームの新監督に就任することを発表した。
5年ぶりにJ2を戦う今シーズン、開幕から指揮を執っていたのは大島康明監督だった。2017年に鹿児島のコーチに就任した大島氏は、2021年からはヘッドコーチ、2021年5月から7月にかけては暫定監督を務め、2023年8月に大嶽直人元監督の後任として、トップチームの指揮官に昇格。そこから8勝4分3敗の好成績を収め、2023明治安田生命J3リーグを2位で終えた。2024明治安田J2リーグでも、出だしこそ順調だったものの、その後徐々に失速。第17節終了時点で3勝5分9敗で降格圏の18位に沈んでおり、26日付で大島監督の解任を発表していた。
解任発表から2日後の28日、鹿児島は新指揮官として浅野氏を迎えたことを明かした。現在57歳の浅野氏は、現役時代に名古屋グランパスを中心に活躍し、1990年代前半には日本代表にも選出されていた。現役引退後は解説者の活動と並行しながら指導者としても経験を積み、湘南ベルマーレのトップチームとユース、アビスパ福岡のトップチームで監督およびコーチを歴任。2015シーズンからの2年間は鹿児島で指揮を執り、Jリーグ参入にも貢献していた。その後はAC長野パルセイロの監督を経て、2019年からはwyvern(現:東海社会人サッカーリーグ1部)のアカデミーダイレクターを務めていた。今回の監督就任に伴い、wyvernのアカデミーダイレクターからは退任することとなる。
およそ8年ぶりの鹿児島復帰が決まり、浅野氏はクラブを通して次のようにコメントを発表した。
「この度、鹿児島ユナイテッドFCの監督に就任しました浅野哲也です。再び、この鹿児島で闘える喜びと覚悟を感じております。改めまして、徳重代表を始めご尽力下さった関係スタッフの皆様に感謝を申し上げます。鹿児島ユナイテッドFCに関わる全ての皆様と共に、残り21試合を全力で闘って参ります。皆様の更なる熱いご声援とご支援のほど、宜しくお願い致します!」
クラブの発表によると、浅野新監督は28日のトレーニングより指揮を執っているという。公式戦の初陣は、6月2日に控えた2024明治安田J2リーグ第18節ブラウブリッツ秋田戦だ。
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