[写真]=J.LEAGUE via Getty Images

 2024明治安田J1リーグ第16節が25日に行われ、ジュビロ磐田と湘南ベルマーレが対戦した。

 ここまでのJ1リーグで11得点を記録していたFWジャーメイン良が負傷離脱して以降、リーグ戦3試合で1分3敗の1得点と攻撃陣が冴えない16位ジュビロ磐田。目下5試合未勝利の中、残留を争うライバルを本拠地『ヤマハスタジアム』に迎えた。その18位湘南ベルマーレは、5月に入ってから2勝1分2敗と五分の成績に。2つの白星は、サガン鳥栖、アルビレックス新潟と同じく苦しんでいるクラブから挙げたもの。この直接対決を制すれば、降格圏脱出となる。

 試合はなんと開始17秒で動いた。湘南のキックオフで始まると、その流れから右サイドでボールを受けたMF池田昌生がゴール前にクロスを供給。これに頭で合わせたのが、古巣対戦となったFWルキアンだ。“恩返し弾”で、湘南が幸先良く先制点を奪った。続く25分には、FW福田翔生が起点となって左サイドでパスが繋がった後、ペナルティエリア手前で同選手の下にボールが返ってくると、このままエリア内にドリブルで侵入。相手選手に倒されて獲得したPKを自身で決め切って、リードを2点差とした。

 対する磐田は、両サイドから揺さぶりをかけて相手ゴールを脅かしていた中、前半アディショナルタイムに“10番”がチームに勢いをもたらした。ペナルティエリア内右でボールを受けたMF山田大記が、そのままゴールから逃げるドリブルで相手選手を引きつけてからターンで入れ替わる。関わってきたMF平川怜とのワンツーで、シュートコースを作った。最後は左足を振り抜き、ゴールネットに突き刺している。

 後半は一進一退の攻防となった中、徐々に磐田が攻勢を強める。64分に、右サイドを崩したMF松本昌也がクロスを送ると、ファーサイドのMF古川陽介が飛び込んでくる。しかしこれは相手GKの好守に阻まれて得点には至らなかった。さらに圧力をかける磐田に対して、湘南はルキアンと福田の2人がカウンターを狙う展開に。

 その中で82分、反撃に出ていた磐田が追いつく。ピッチ中央でボールを持ったMF金子翔太が相手選手を3人引きつけた後、左サイドに流れたFWマテウス・ペイショットにスルーパス。これを右足インサイドキックで流し込んだ。その3分後には、MFレオ・ゴメスの長距離砲が炸裂。この来日初ゴールで、2点ビハインドの試合をひっくり返した。

 試合はこのまま3-2でタイムアップ。逆転勝利の磐田にとっては、6試合ぶりの白星となった。次戦、磐田はサンフレッチェ広島と、湘南はガンバ大阪と対戦する。

【スコア】
ジュビロ磐田 3-2 湘南ベルマーレ

【得点者】
0-1 1分 ルキアン(湘南)
0-2 29分 福田翔生(湘南)
1-2 45分+5 山田大記(磐田)
2-2 82分 マテウス・ペイショット(磐田)
3-2 85分 レオ・ゴメス(磐田)