2024明治安田J1リーグ第15節の10試合が18日と19日に各地で行われた。
前節終了時点で3位の鹿島アントラーズと首位のヴィッセル神戸が対決した。激しい球際の攻防が繰り広げられる白熱した試合となったが、互いに譲らず、なかなか得点が生まれない。しかし、81分に均衡が破れた。鈴木優磨の絶妙なスルーパスで名古新太郎が最終ラインの背後へ抜けると、ペナルティエリア内の角度のない位置からシュート。GK前川が弾いたボールを、後ろから駆け上がってきた濃野公人が冷静にシュートし、ゴールネットを揺らした。大卒ルーキーSB濃野の今季4得点目が決勝点となり、鹿島が1-0で勝利。勝ち点「29」で鹿島が神戸と並んだ。
FC町田ゼルビアと東京ヴェルディのJ1初となる“東京クラシック”は大差がつく結果となった。11分にオウンゴールで町田が先制すると、29分には藤尾翔太が追加点を奪い、前半を2-0で折り返す。そして、後半に入っても町田の勢いは止まらず、60分にはPKで藤尾が2点目をマークすると、80分には柴戸海のボレーシュートでリードを広げ、さらに後半アディショナルタイムには途中出場のエリキがダメ押し点を奪った。5-0で東京Vを下した町田が、神戸を上回り、首位に浮上した。
ガンバ大阪はホームで川崎フロンターレと対戦。立ち上がりから川崎Fに押し込まれ、先制点も許す苦しい展開となったが、失点後すぐにセットプレーから中谷進之介の得点で同点に追いつくと、後半に再びセットプレーから福岡将太が決めて逆転に成功。さらにカウンターから倉田秋が追加点を決めて、3-1で逆転勝利。これで勝ち点を「25」に伸ばし、名古屋を得失点差で上回って、4位となった。
6試合未勝利と苦しんでいるサンフレッチェ広島は、アウェイで京都サンガF.C.と対戦すると、攻撃が大爆発。9分にカウンターから川村拓夢が決めて先制すると、12分、25分に新井直人が2点を決めて、前半のうちに3点差とする。さらに後半に入り、松本泰志が追加点を奪い、69分には新井直人がハットトリックを達成。広島が5-0で京都を下し、7試合ぶりの勝利を飾った。敗れた京都は5連敗となり、最下位を脱出することはできなかった。
3連勝中の浦和レッズはセットプレーからマリウス・ホイブラーテンが決めて先制に成功するも、直後に同点ゴールを許し、ジュビロ磐田と1-1のドロー決着。AFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦を控える横浜F・マリノスは、ナム・テヒのゴールで先制したが、後半にFC東京の長友佑都に同点ゴールを許し、1-1の引き分けに終わった。北海道コンサドーレ札幌と対戦した柏レイソルは、1-1で迎えた後半アディショナルタイムにジエゴが値千金の決勝ゴールをマークし、2-1で劇的な勝利を飾った。湘南ベルマーレは、アルビレックス新潟の長倉幹樹に先制点を許すも、ルキアンの2ゴールで逆転勝利を収めた。なお、18日に行われた2試合では、セレッソ大阪がアビスパ福岡に3-0で勝利し、名古屋グランパスがサガン鳥栖を2-0で下している。
今節の試合結果と順位表、次節の対戦カードは以下の通り。
◆■J1第15節
▼5月18日(土)
福岡 0-3 C大阪
鳥栖 0-2 名古屋
▼5月19日(日)
町田 5-0 東京V
磐田 1-1 浦和
京都 0-5 広島
鹿島 1-0 神戸
FC東京 1-1 横浜FM
G大阪 3-1 川崎F
柏 2-1 札幌
湘南 2-1 新潟
※()内は勝ち点/得失点差
1位 町田(32/+14)
2位 神戸(29/+13)
3位 鹿島(29/+7)
4位 G大阪(25/+3)
5位 名古屋(25/+2)
6位 浦和(24/+5)
7位 C大阪(23/+4)
8位 FC東京(23/+2)
9位 広島(22/+11)※1試合未消化
10位 柏(21/0)※1試合未消化
11位 福岡(19/-3)
12位 東京V(18/-3)
13位 横浜FM(17/0)※2試合未消化
14位 川崎F(16/-1)
15位 新潟(16/-5)
16位 磐田(15/-3)
17位 鳥栖(14/-6)
18位 湘南(14/-7)
19位 札幌(11/-15)
20位 京都(9/-18)
▼5月25日(土)
14:00 札幌 vs 鹿島
14:00 磐田 vs 湘南
16:00 川崎F vs 柏
16:00 新潟 vs 福岡
▼5月26日(日)
14:00 神戸 vs 東京V
15:00 FC東京 vs G大阪
15:00 名古屋 vs 京都
15:00 C大阪 vs 広島
16:00 浦和 vs 町田
▼7月3日(水)
19:00 横浜FM vs 鳥栖
※横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグ2023-24決勝進出に伴う日程変更のため