バラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日)で放送された「ザ・ノンフィクション大好き芸人」(2020年2月20日放送)をきっかけに、『ザ・ノンフィクション』を頻繁に見るようになったという河合。
「いろんなドキュメンタリーがありますが、本当に飾らない姿の人ばかり出てくるということを力説されて、面白そうだなと思って、毎回録画するようになったんです。マネージャーさんもファンで、チーフマネージャーさんともいつも車の中で“ザ・ノンフィクション見た?”って話すので、ナレーションは熱望していました」
その魅力を聞いてみると、「自分もカメラを向けられる側ですが、『ザ・ノンフィクション』はきれいなところばかりを見せないことでいろんな側面が浮かび上がってくるし、撮っている側の人の存在も結構感じるんです。密着を進めていって、全然予期しない方向に結末が行ったり、そういうところも面白いなと思って見ています」と回答。
お気に入りの回は、国道沿いにトタン張りの小さな建物が立ち並ぶ飲み屋街「塙山キャバレー」の人々を追った『酒と涙と女たちの歌』で、「すごく行ってみたいと思いますし、切ないですよね」と興味津々。また、浅草の人力車俥夫の研修生たちの修業を追った『人力車に魅せられて』も心に残っているという。
そんな『ザ・ノンフィクション』フリークの河合でも、今回のドキュメンタリーは「ちょっとすごい回ですね…」と衝撃。「お葬式や散骨での奥さんの姿を見て、こんなに泣きそうになってしまったのは久しぶりでした」といい、収録では声を震わせながら読む場面もあった。
●河合優実
2000年12月19日生まれ、東京都出身。19年にデビュー。21年、映画『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』などの演技で、第64回ブルーリボン賞新人賞などの賞に輝いた。その後も、『ある男』『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』(22年)といった作品で多くの受賞歴がある。23年、連続ドラマ初主演を務めた『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK BSP)がギャラクシー賞テレビ部門の7月度月間賞と23年度奨励賞を受賞。24年1月期放送のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)で話題を集め、坂東龍汰とW主演の『RoOT / ルート』(テレビ東京ほか)で地上波連続ドラマ初主演を果たす。