■石原さとみ、3年ぶり連ドラ復帰『Destiny』
今作は、ドラマ『Dr.コトー診療所』シリーズ(03年ほか/映画は22年)、映画『涙そうそう』(06年)、『ハナミズキ』(10年)などを手掛ける脚本家・吉田紀子氏が、自身初となる検事の世界を舞台にしたサスペンス×ラブストーリー。主人公の検事・西村奏(石原)が、大学時代の恋人・野木真樹と(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことを機に、封印してきた青春時代のある事件の扉が開き、二人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていくことに……。出産を経て、今作で3年ぶりの連続ドラマ復帰を果たす石原が主演を務め、亀梨和也と初共演を果たす。TVerお気に入り登録数は115万を突破し、4月期の民放連続ドラマ初回の見逃し配信再生数が第1位に。第1話は442万回、第2話は357万回、第3話は307万回、第4話は269万回を超え、 第1話~5話の累計が1399万回(ビデオリサーチにて算出/13,997,109回/期間:4月9日~5月7日)を記録し、テレビ朝日のゴールデン・プライム帯史上最高記録を更新し続けている。
7日に放送された第5話では、「横浜地検」中央支部の検事・西村奏(石原)と、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨)の父親同士の過去の因縁が判明。20年前、「東京地検」特捜部の主任検事を務めていた奏の父・辻英介(佐々木)と『環境エネルギー汚職事件』で対峙していた、弁護士で真樹の父・野木浩一郎(仲村)。元同僚で、ライバル同士だった2人に起きた壮絶な出来事とは。そんな2人の回想シーンで、仲村と佐々木が映像作品で初共演を果たした。
■仲村トオル&佐々木蔵之介、映像初共演
過去に佐々木主宰の演劇ユニット・Team申の第2回公演『抜け穴の会議室』(07年)で2人芝居に挑んだ仲村&佐々木。また、同じ映画『の・ようなもの のようなもの』(16年)に出演していたものの共演シーンはなく、まさに本作が映像作品初共演となった。しかし、映像作品初共演ながら、「『この人には遠慮せずにぶつかっていいんだよな』という信頼感がありました」という仲村と、「ずっとご一緒していたような感覚で、初めてという気がしませんでした」という佐々木が、絶大なる信頼関係で演じ抜いた裁判のシーンで、圧巻の芝居対決を繰り広げた。現職国会議員の起訴に踏み切った特捜部主任検事の英介と、そんな英介を厳しく追及する浩一郎。仲村と佐々木が繰り広げた“静と動”の対照的な芝居によって、かつて同僚検事として交流のあった2人の深い因縁が明かされる結果となった。奏が父の元部下・新里龍一(杉本哲太)の言葉からたどり着いた「20年前の父の死」の真相、そして密かに「環エネ事件」と浩一郎と英介の関わりを調べていた及川カオリ(田中)が命を落とすことになった大学時代の事故の真実。2つの点が線となり、ついに衝撃の第1部が完結した。
とうとう父親同士の過去の因縁を知ることになった奏と真樹。あまりにも残酷な運命を前に、2人はひとつの結論を出す。真樹を蝕む病、そして新たな悲劇――ついに、激動の第2部が開幕。第6話では、真樹の実家が放火され、検事と被疑者として対峙することになった初恋の2人。 “あなたはこの愛を裁けますか?”――第一話で奏が語った、この言葉の意味とは。
■仲村トオル(野木浩一郎・役)コメント
5話の撮影をしているときに2人で話していたんですが、僕も蔵之介君も、映画『の・ようなもの のようなもの』(16年)に出演していたんです。ただ、そのときは共演シーンがなかったので、映像作品でご一緒するのは、意外にもこのドラマが初めてでした。でも、ぶつかり合うシーンや法廷のシーンでは、「この人には遠慮せずにぶつかっていいんだよな」という信頼感がありました。それは2007年……17年前に『Team申 第2回公園 「抜け穴の会議室」』という2人芝居で共演させていただいたからだと思うんです。“何度生まれ変わっても出会ってしまう2つの魂”という輪廻をテーマにした作品だったので、いろいろな関係性を演じました。なので、あれからずいぶん時間は経ちましたが、その芝居の延長線上といいますか、野木と(辻)英介は“さらにもう一度輪廻転生した現在(の関係)”というような感覚もあったりして……。面白いもんだなぁと思いながら、ご一緒させていただきました。
■佐々木蔵之介(辻 英介・役)コメント
トオルさんとお話していたんですが、映画『の・ようなもの のようなもの』(16年)でご一緒させていただいたことはあるんです。でも共演シーンがなかったので、映像では初めてご一緒させていただきました。初めてという気がしないんですよ! ずっとご一緒していたような感覚なのに、初めてなのか……という感じで(笑)。今回共演させていただくのをとても楽しみにしていたので、すごく幸せでした。
僕は過去に亡くなっている役なので、実は“受け”の芝居になるのかなと思っていたんですが、「いや、それだけではやっぱりダメだ!」と思ったんです。劇中には僕の“心の声”も出てきますので、それによってトオルさんと“戦っている”という状況を作っていけたらいいなと思っていました。5話では、浩一郎と英介の過去が描かれましたが、トオルさんと一緒だからこそ生まれた空間、雰囲気の中で、お芝居をすることができたと思います。
【編集部MEMO】
14日放送第6話あらすじ
野木真樹(亀梨和也)の実家が放火され、あろうことか、その日実家を訪れていた真樹が犯行を自白し、放火事件の被疑者として警察で取り調べを受けていた。ニュースで真樹の逮捕を知った「横浜地検」中央支部の検事・西村奏(石原さとみ)は、驚きのあまり言葉を失う。さらに、支部長・大畑節子(高畑淳子)から衝撃の発言が。そして、奏と真樹、大学時代に愛し合った2人が、12年の時を経て、検事と放火事件の被疑者として対峙することになる。なぜ真樹は犯行に及んだのか、あの日、真樹と父・浩一郎、2人の間に何が起こったのか。いくつもの謎が浮上する中、12年の時を経て、初恋の2人は取調室で向き合うことに。“あなたはこの愛を裁けますか――?”