マイナビは4月24日、「マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」を発表した。調査は3月27日~31日、2025年卒業予定の大学3年生・大学院1年生1,706名(文系男子211名、理系男子377名、文系女子693名、理系女子425名)を対象にWEBで行われた。
2月、3月で「就活疲れ」を感じたことがあるかを聞いたところ、2月が81.3%、3月は80.5%の学生が「(かなり+やや)感じた」と回答した。
就活疲れを感じた活動について2月と3月の推移を見ると、「最終面接を受けた」(28.9%、前月比0.8pt増)を除く活動全般で減少傾向に。また、就活疲れの理由を聞くと、「選考結果に一喜一憂してしまう」(23.7%、同4.0pt増)、「面接を受けるのに緊張してしまう」(37.4%、同3.5pt増)で増加したが、「自己PRが思いつかない、うまくプレゼンできない」(26.9%、同4.0pt減)、「周りの学生に圧倒されてしまう」(17.3%、同3.7pt減)「進みたいキャリアが決まらない」(15.0%、同2.6pt減)では減少した。
“就活疲れ”を感じていること自体は2月までと変わらないが、選考を経験する中で進みたいキャリアが決まり、自分の軸を持つことができる学生が徐々に増えている様子がうかがえた。
25卒学生「すでに入社予定先を決定」は半数
次に、内々定を得ている学生に対し、入社予定先を決めているかと尋ねたところ、「決めている」と回答した学生の割合は、前年から3.9pt増の49.2%。さらに入社予定先企業のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は85.7%となり、入社したいと最初に強く思ったタイミングは、「インターンシップ・仕事体験参加時」(35.1%)が最も高かった。
続いて、現在の就職活動の中心である企業規模について5段階で教えてもらったところ、「大手企業中心(+どちらかといえば)」は56.5%(前年比2.7pt増)と2年連続で増加。どのような職場であれば「働きがい」や「やりがい」を感じるか聞くと、今年は「仕事に見合った報酬や対価が得られる」(23.0%)が最も多く、前年最も回答の多かった「興味があることを仕事に出来る」(21.9%)を上回った。
一方、社会人として働くことで得たいものを聞くと、「高収入」(42.7%)、「出世・地位」(15.4%)は減少し、「生活の安定」(70.2%)が最多に。単に高収入を得たいということより、あくまで生活の安定のためといった考えが強いことがうかがえた。