テレビ東京の新ドラマチューズ! 枠『RoOT / ルート』(4月2日スタート 毎週火曜24:30〜)の放送直前キャストトーク付き第1話先行上映会が27日に都内で行われ、河合優実、坂東龍汰、寺本莉緒、篠原篤、土屋貴史監督が登場した。
同作は、アニメ「オッドタクシー」の新プロジェクトで原作:此元和津也/P.I.C.S. 作画:肋家竹一によるコミック『RoOT / ルート オブ オッドタクシー』の若手探偵コンビの奮闘劇を基に、ドラマオリジナルのストーリーを展開していく。
■『RoOT / ルート』第1話先行上映会に河合優実・坂東龍汰ら登場
愛嬌ゼロの先輩探偵・玲奈を演じた河合は「外面はクールだけれど、自分が信じたことや解き明かしたい謎に対しては真っすぐな人。クールと情熱は対照的な言葉だけれど、自分の信念に関しては情熱的な人だと思いました」と役柄を分析。撮影現場に関しては「色々な撮影現場がありますけど、今回の現場の雰囲気はピカイチでした!」と和気あいあいとした様子を回想していた。
探偵事務所の新人調査員で、運がいいのか悪いのか、ポンコツだが憎めない佐藤を演じた坂東。「佐藤はポンコツで玲奈さんの足を引っ張りがちな新人探偵ですが、憎みきれないところもある。演じていて楽しかったので、視聴者の皆さんには最後まで見放さないでほしいです(笑)」とお願いしていた。
河合とバディを組むにあたり、坂東は「不安を分かち合った」と言うも、河合は「不安を分かち合った? どれ?(笑)」と困惑。篠原から「一方通行だな」とツッコまれると、坂東は「普段から玲奈と佐藤の関係性と一緒です。完全に一方通行でやらせていただいています」と役柄同様の関係値だと笑いながら明かしていた。
しかしそれも3度目の共演だからこその空気感で、坂東が「僕は優実ちゃんに一方的に絶大な信頼を置いていました!」と告白すると、河合も「俳優としての信頼があるので、私も坂東君が本番でやってくれることを面白がって、もっと面白いシーンにしようと思っていました」と相思相愛。これに篠原は「現場では姉弟みたいで、信頼しあっている感があった」と2人の仲の良さを紹介していた。
土屋監督は今回のドラマ制作に際して「ベースとなった『オッドタクシー』はアニメであることに意味があるので、実写化なんて絶対にやめた方が良いと思った」と当初は不安があったという。「でも別視点としての解釈で作ることに納得がいって、それならばこちらがやれることも多いと感じた」と挑戦を口にしていた。
イベントでは、ドラマの内容にちなんで、探偵に依頼したいことを発表。河合は自らを「失くし物が多くて、注意が欠陥している。やっちゃった……ということが日々沢山起こる人間」と自己分析し「監視カメラにアクセスできる権利があるならば、それを見て失くし物を取り戻したい。監視カメラさえ見ることが出来れば見つけられると思う」と切実な様子。これに同じく失くし物が多い人間という坂東は「すべてのものにGPSをつけた方が良い。僕も鍵、財布、自転車、すべてに付けていますから」とアドバイスを送っていた。
一方、篠原は上京の際に持って来た有田焼の茶碗が忽然と無くなったというエピソードを披露。紛失の原因として、篠原は「時空の亀裂に入ってしまったのか、もしくはそもそも茶碗を持っていなかったのか。その2択になる。持っていなかったとなると、俺は毎日幻の茶碗にご飯をよそっていたことになる。20代は混沌とした時期なのであり得る話」と急に怖いことを言い出す。そして河合の失くし物についても「元々持っていなかったのかも?」と疑いの目を向けると、河合は「持っていなかったのかもしれないと思えてきた……」と納得していた。
最後に主演の河合は「このドラマのことを口コミやSNSで色々な人に広めてほしい。私も完成作を観て、これはなかなか観たことのない種類の面白いドラマになったと思ったので、皆さんにもワクワクしながら最後まで観てほしいです」とアピール。同じく坂東も「このドラマは映像も音楽もオシャレでカッコよくてテンポも良くて見応えのある作品になりました。深夜枠というのも良くて、寝る前のちょっとした楽しみとして深夜のテンションで観てもらいたいです」と呼び掛けていた。