モデル百貨は3月12日、「中学受験の費用」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年1月24日~2月1日、現在中学生の子を持ち、子が中学受験を経験した保護者500人を対象に行われた。
中学受験で通塾した場合の総額平均は約184万円
調査の結果、通塾期間の平均は2.5年間で、塾代の総額平均は178万4,000円だった。また、受験する学校数の平均は2.6校で、出願時に支払う受験料(入学検定料)の平均は5万7,317円だった。塾代総額平均と受験料総額平均を合計した、中学受験にかかる費用の平均は184万1,317円ということがわかった。
集団塾と個別塾、通塾期間でどれくらい違う?
中学受験のためにかかる費用として、塾代が多くを占める。塾のタイプは大きく分けて、多数の生徒が一緒に学ぶ集団塾と、1人の先生に対して1人(または2~3人)の生徒が学ぶ個別塾がある。
アンケートで、通った塾のタイプとそれぞれの塾代総額の平均を算出した結果、子どもを集団塾に通わせた人が72.8%を占め、集団塾の塾代総額の平均は183万4,254円だった。一方、子どもを個別塾に通わせた人は20.8%で、個別塾の塾代総額の平均は121万6,346円だった。
通塾期間と塾代の平均について調査したところ、通塾期間がもっとも多かったのは3年間で38.2%で、塾に3年間通った場合の塾代総額の平均は224万2,147円だった。
この調査結果に対して、中学受験に詳しい専門家である後藤和浩氏は「大手の塾であれば、小学3年生の2月から始まり、受験本番まででカリキュラムが終了することが多いです。途中からは入塾できないということもあります。この調査は、コロナ禍の影響で通塾期間が1年間、2年間だったという回答の割合が多いことも考えられます」とコメントしている。
中学受験で想定外だった費用としては、「短期講習が何度もあり、その都度5万円ほどかかった」(40代男性)、「月謝以外の講習費用が、6年生で50万くらいかかった」(50代女性)、「前受け校に支払った入学金が多額だった」(40代女性)などのコメントが寄せられた。