新たな商業施設や建築物が誕生する再開発。その時代に求められる利便性や必要性が、開発計画の目的です。それは大事なことですし、再開発で賑わいができるのも良いことでしょう。
ただ再開発されるからには、元の建物はなくなり、記録や人々の記憶にのみ残ることとなります。再開発を中心に色々な札幌を発信する、しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さんが次のようなコメントを投稿し、大きな注目を集めていました。
札幌市内はなくなってしまったものがたくさんありますね
(@kotton105910)より引用
現存しない当時の建物を知る札幌市民からは、「ホテルオークラ(旧ホテルアルファサッポロ)懐かしい」、「キングムー懐かしいですね しかし記念塔壊すならドーム解体してほしいと思ってしまいます……」、「厚生年金会館と中島体育センター別館は凄くお世話になったのに1枚も写真がない」、「キングムーの芸術性デザイン性インパクトは一生忘れない」など、懐かしむ声が多数寄せられています。
また、「ホテルオークラ札幌は桃花林で家族が働いてたから見るだけで泣けてしまう」、「旧ホテルアルファサッポロ……初めて勤めた会社です……」と、さらに強い思い入れのある読者からのコメントも登場しています。
札幌から消えた建物たち
札幌で再開発の流れをウォッチするしょーこさん。もう少し話を聞いてみました。
――既に取り壊された建物で、最も印象深いのはどこでしょう。
しょーこさん: 旧北海道厚生年金会館ですね。「札幌でコンサート」といえばこの場所で、たくさんのアーティストが訪れています。特に40~50代にはささる場所ではないでしょうか。その後、ネーミングライツで「ニトリ文化ホール」となり、その写真は手元にありました。
2018年に同ホールも閉館し解体。その跡地は「まだぽっかりと空いたまま」と寂しそうに話す様子から、本当に札幌市民から愛されていた施設なのだなと思いました。
――難しいでしょうが、無くなりみんなが落胆した「札幌を代表していた施設」は何だとおもいますか。
しょーこさん: 本当にたくさんの建物が無くなり、選ぶのは難しいですね……。札幌駅前の商業施設「エスタ」としたいのですが、まだ建物が残っているので、既に解体されて新しいビルが建設中の「4丁目プラザ(4プラ)」でしょうか。
札幌で半世紀の間「若者文化の担い手」だったそうで、2022年に解体されたのでまだ市民の記憶の中にも新しいはずだと言います。
しょーこさん: 解体の際には解体業者さんの粋な計らいで「4」の文字が入り話題となりました。また、私のXの投稿で最も注目を集めたのが、この4プラの上にあった自由市場のお店の様子をアップしたものでした。
懐かしい写真がでてきました🙄
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) September 2, 2023
今はなくなってしまった札幌市内のこの場所。
わかる人にはわかるかな?😀
簡単って人もいるかもしれないですね😆
懐かしい~ pic.twitter.com/MzYkcSGBRt
「4プラの人気を思い知りました(笑)」と、悲しみと喜びが入り交じったようなコメントが印象的でした。なお、跡地には複合商業施設とオフィスビルが入る建物になるそうです。
みなさんも印象に残る「今はない街の建物」の記憶はありますか?
札幌市内はなくなってしまったものがたくさんありますね😥🙄#見た人は無言で今はなきモノをアップする pic.twitter.com/HTS8PuKLsy
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) March 5, 2024