誰しも「お風呂に入るのが面倒」「忙しくてシャワーの時間も惜しい」などと考えてしまう時もありますよね。
本記事ではお風呂への気分が乗らない原因や、試してみたいおすすめの対処法をご紹介します。さらに湯船につかるメリットもまとめました。
お風呂に入りたくないと感じる心理・原因
まず、なぜお風呂に入るのが面倒だと感じてしまうのか、その心理や原因を考えてみましょう。
工程が多く、準備や入浴の時間がもったいないから
お風呂に入る準備や、お風呂に入る時間そのものがもったいないと思うケースです。一言で「お風呂に入る」といっても、実は多くの工程がありますね。例えばお風呂に入る前と後では、次のような工程があるでしょう。
【お風呂に入る前】
- お風呂に入るための時間を調整する
- お湯をためる(湯船につかる場合)
- タオルや着替えの服、下着を用意する
- 服を脱ぐ
【お風呂に入った後】
- 体を拭く
- 着替える
- 髪を乾かす
- スキンケアやボディーケアをする
- お風呂場の掃除
これに加えて、お風呂中にメイクを落としたり、せっけんを泡立てて体を洗ったりという工程があります。
このように、お風呂に入る工程には多くの作業が付きまといます。シャワーのみで済ませようとしても、全ての工程をこなしていくには数十分から、場合によっては1時間以上掛かるでしょう。
特に仕事や家事・育児が忙しい人の場合、貴重なプライベートの時間や睡眠時間を削ることになるため、どうしても時間がもったいないと感じてしまうのです。
お風呂が好きじゃないから
お風呂そのものが好きじゃないというケースです。前述したように、お風呂に入るためには多くの工程をこなしていかなくてはいけません。お風呂に入ることを考えただけで気が重くなってしまう場合は「お風呂を好きじゃない」と言えるでしょう。
また次のような人にとって、お風呂は特につらいものになってしまいます。
- のぼせやすい
- 湯船につかっている間は暇だと感じてしまう
- お風呂に入る意味を理解できない
お風呂を苦痛だと感じてしまう場合、好んで「お風呂に入ろう」とはなかなか思えないのです。
汚れていないと思っているから
自分自身はお風呂に入る必要性がないと感じているとき、お風呂に入ることが無駄だと思ってしまいます。きれい/汚いの感覚は人によってそれぞれ違います。「毎日お風呂に入る必要はない」「外出していないし何日かは入らなくても平気」という人もいるでしょう。
「自分は汚れていない」と認識すれば、お風呂に入ることそのものを省いてしまおうと思ってしまうのです。
掃除が面倒だと感じるから
お風呂場は水気が多く、使った後は掃除をしないと水あかがたまったり、カビが生えたりしてしまいます。皮脂汚れやせっけんカスも早めに取り除く必要がありますね。
お風呂に入ることとお風呂掃除は、切っても切り離せない関係だと言えるのです。この掃除が面倒なので、なるべくお風呂に入りたくないという人もいるでしょう。
冬の場合は寒いから
特に冬場は、脱衣所やお風呂場が寒いと、それだけでお風呂に入るのがおっくうになってしまいます。
暖かい部屋から出て服を脱ぐことを試練に感じ、なかなか腰が上がりません。
あまりにひどい場合は、うつ病などの病気の可能性も
「どうしてもお風呂に入りたくない」という人の中には、精神的な病気が原因になっているケースもあります。
特に今まではお風呂が好きだったのに入りたくなくなった、あまりにもやる気が起きない日が続くといった場合は、うつ病などの可能性もあるかもしれません。その場合は病院に行き、医師に相談をしてみましょう。
お風呂が楽しくなる、おすすめ対処法7選
お風呂に入った方がいいとわかっていても「どうしてもお風呂に入るのは面倒だ」というときはどうすればいいのでしょうか。
苦痛な時間を楽しい時間に変えられるように、下記のような工夫をしてみましょう。
好きな音楽を聴く
浴室で使用できるお風呂用スピーカーを用意して、お風呂の中で好きな音楽を聴けるようにするのはいかがでしょうか。
テンポの速い曲でお風呂タイムもテンション高く過ごしたり、ゆったりめの曲で心身ともにリラックスしてみたり、なりたい気分に合わせて音楽を変えてみてください。
お気に入りのアロマや入浴剤を使う
自分の好きな香りのアロマや入浴剤を使ってみれば、面倒なお風呂もぜいたくなバスタイムに。心地よい香りに包まれて、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
また入浴剤には、さまざまな効能があるものも。疲労回復や肩こり、にきび、荒れ性など、お悩みに合わせた入浴剤を試すのもいいですね。
泡風呂や花びらの形の入浴剤も楽しいでしょう。
本や漫画を読む
湯船につかる時間を、誰にも邪魔をされない読書タイムにしてしまうのも良いアイデアです。
一度で一冊を読み切らないようにして、続きは次の日のお風呂の中で読むようにすれば、お風呂の時間が待ち遠しくなります。
動画を見る時間にする
スマホを持ち込んで、湯船につかりながら動画を見るのもいいでしょう。防水ケースやスマホスタンドを活用すれば、快適に動画を視聴できます。
日々、お風呂の中で見たい動画をストックしておくことで、湯船につかってからすぐに動画を見ることができます。ただし夢中になりすぎて、長風呂になりすぎないよう注意をしましょう。
パジャマやルームウエアを新調する
袖を通すのが待ち遠しくなるような、パジャマやルームウエアを購入してみましょう。お風呂から出た後の楽しみを作ることで、お風呂へ入るためのモチベーションが高まります。
ブランドや素材、着用感などこだわりのポイントはさまざま。お気に入りの一着を見つけてみましょう。
「お風呂に入りながら」できることを探す
髪の毛を洗っているとき、湯船につかっているときなど、お風呂に入りながら手ぶらでできることは案外多くあります。例えば次のようなものです。
- 瞑想(めいそう)
- アイデアを練る
- 仕事やデートのシミュレーション
- 楽しかったことを思い出したり、好きなものについて考えたりする
お風呂の中では自分の内面と向かい合うことができます。せっかくなので自分との対話の時間として、有効活用してみましょう。
自分磨きの時間にする
お風呂は自分磨きの時間にもぴったりです。例えば次のような時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。
- トリートメントなどのヘアケア
- ボディースクラブなどを使ったボディーケア
- 洗い流すパックなどのフェイスケア
- マッサージ
- 半身浴
お風呂の時間は美容の時間として、積極的に活用してみましょう。
湯船につかることのメリット
お風呂をシャワーで済ませるのもいいですが、せっかくなら湯船にもつかると、以下のようなメリットがありますよ。
リラックス効果がある
湯船につかることで、次のようなことを期待できます。
- 体温が上がる
- 新陳代謝が高まる
- 体にたまっていた老廃物や疲労物質が排出される
- 筋肉のコリがほぐれる
- 副交感神経の働きが優位になる
これらにより、リラックスや疲労回復効果があるといわれています。
血流やリンパの流れの改善
湯船につかると体に水圧がかかるため、血流やリンパの流れの改善効果を狙うこともできます。それによって、冷え性が和らぐことも期待できます。
快眠効果がある
湯船につかることで、快眠効果も期待できます。ただし寝る直前ではなく、布団に入る1、2時間前に入浴を済ませます。湯船につかることで一度体の深部体温が上がり、それが下がっていくことで快眠につながるのです。
なかなか寝付けない、眠りが浅いという人はぜひ試してみてください。
バスタイムを有意義な時間にしよう
お風呂に入ることは、現代の私たちの生活と切っても切れないものです。そうは言っても「お風呂に入るのが面倒だ」と思うことはありますね。
そんなときはお風呂やお風呂を出た後の楽しみを作って、自分のモチベーションを上げてあげるのがおすすめです。