『エンジニアtype』は2月19日、「今後のキャリア展望と、それを阻んでいるもの」に関する調査結果を発表した。調査は2023年12月8〜10日、20〜59歳の現職のエンジニア350人を対象に行われた。
まず、今後3年以内に達成したい事について聞いたところ、特定の技術や言語に精通する「技術スキルの深化」との回答が40.8%で最多となった。次いで「リーダーシップ・マネジメントのスキル習得」(22.3%)や「新しい技術領域や分野への展開」(20.9%)が2割強で続く結果となっている。
年代別で見ると、20代では他の年代と比べて「自らの技術製品やサービスを開発・リリース」の回答が多く、2割弱にのぼっている。30代以降では、マネジメントラインに興味がある"マネジメント派"と、新しい技術習得へ興味を抱く"技術派"で分かれる傾向が見られた。
今後もエンジニアとして働き続けたいか尋ねると、技術派は71%が「はい」と回答する一方で、マネジメント派は半数が「いいえ・分からない」と答える結果となった。
分からない理由としては、「(年齢を重ねても)技術をキャッチアップし続けられるか」という不安感をあげる人が多く見られた。
現在最もやりがいを感じていることとしては、技術派では「新しい技術やツールを学ぶこと」で33%が最多となり、マネジメント派では「ソフトウェアやシステムがユーザーの生活や仕事を良くするのを見ること」が15%が最も多かった。
キャリアパスを描く際に感じる障壁や課題について聞いてみると、技術派では半数近くが「技術トレンドをキャッチアップする難しさ」「専門的スキルや経験を獲得する機会の不足」と回答した。
一方で、マネジメント派では「技術トレンドをキャッチアップする難しさ」「ワークライフバランスの維持が困難」がそれぞれ2割ほどで上位となっている。