青山商事が展開するSUIT SQUAREから、国産素材にこだわった新たなドレスカジュアルブランド「GOOVI」(グービ)が誕生した。スーツスクエアの12店舗、UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'Sの2店舗、およびオンラインストアで2月16日より販売を開始する。都内で開催の発表会では、ディレクターを務める高田朋佳氏がコンセプトを説明した。

  • 新たなドレスカジュアルブランド「GOOVI」とは?

■どんなアイテムを発売する?

GOOVIは”時代に合った良い空気感をまとうことができる”をコンセプトにした新ブランド。ネーミングには「GOOD VIBES:良い空気感」「遇美(ぐうび):美との遭遇」という思いを込めた。その特徴のひとつは、すべて国産にこだわった特別な素材を使用していること。スーツスクエアの商品企画担当者は「グローバル展開も視野に入れています。日本の美意識に基づいた世界品質のドレスカジュアルアイテムを国内外に展開していきます」と意気込む。

  • 新ブランド「GOOVI」

「ビジネスシーンで着るカジュアルもやりますし、カジュアルなシーンで着るドレスのスタイルもやっていきます。これまでの我々の”スーツ専門店”のビジネスモデルとは違うところで勝負したい。コアなターゲット層は20代中盤~30代に置きつつも、年齢、性別、体型、好みのファッションや着こなしを問わず、様々なお客様に響くようなブランドにしていきます」(スーツスクエアの担当者)

  • 写真中央は、和紙×ギマコットン(綿の糸)の「スタンドニットブルゾン」(4万3,890円)

  • 素材も編立てもGOOVIオリジナルで、こだわりの日本製(新潟県見附市)。通気性、吸水速乾性、軽量感に優れた和紙糸と、麻の風合いに加工したギマコットンを使用した

ディレクターの高田氏は、ドレスカジュアルについて「最上位はタイドアップ(ネクタイを締めたスタイル)になりますが、それをカジュアルにダウンする、またカジュアルを上品にドレスアップする、ということをやっていきます」と説明。たとえば、崩しすぎない適度な上品さを保ったカジュアルウェアなどを展開していく考え。

  • GOOVIオリジナルの日本産素材「尾州産地」を使用した、ウール×リネンの「ワイドヘリンボーンスプリングツイードジャケット」(6万5,890円)。春夏らしくドライタッチに織り上げた

  • 男女を問わないユニセックスな仕様。肩の丸み、軽く柔らかな仕立てなど、着る人の個性を生かす自然なエレガンスを追求している

GOOVIでは、テーラードをベースにしつつもユニセックスなアイテムづくりを心がけていく。「男女で着られるようにしています。したがって、同じアイテムをパートナーと共有することも可能です。女性が少し大きめのジャケットを着るとき、普通なら肩幅がないために袖山が潰れてしまいがちですが、そこも考慮してフォルムをキープできるよう仕立てています。GOOVIでは既存のサイズ表記も見直しました。サイズ1、サイズ2、サイズ3という表記です。お客様は『自分のサイズはいくつなんだろう?』と疑問に思い、色んなサイズを試着してくれるでしょう。男性も女性も2サイズくらいの幅をもたせて着れるように作っているので、ぴったりめ、少し大きめなど、色いろ試してもらえたらと思います」(高田氏)。

  • こちらも「尾州産地」を使用したウール85%、モヘア15%の「ウールモヘアクロスブレザー」(4万3,890円)。男女関係なく着ることができる

  • GOOVIのディレクターを務める高田朋佳氏

「テーパードパンツ」も、そんな商品のひとつ。高田氏は「GOOVIでは2プリーツのイージーパンツを基本的な形としています。プリーツの端から1周ぐるっとゴムでシャーリングしており、ゴムの長さがあるので、ウエスト寸法では10cmくらいの余裕があります。これにより男性と女性のウエストとヒップの形の違いも解消され、誰でも違和感なく履くことができます」と説明する。

  • 2プリーツテーパードモデルのパンツ(3万2,890円)。10cm以上のウエスト調整幅を持ちながら、自然な見えがかりにこだわったシャーリング仕様

デニムルックのジャケットは、カジュアルなものをドレスアップしたアイテムの例。ウールとキュプラのしなやかさを融合させ、高級感のある質感、肌触りの良さを表現した。日本の職人技術を駆使した特殊加工により、生地がシワになりにくく、長期間にわたって美しいフォルムを維持できるという。

  • 「ノンフェードデニムジャケット」(3万2,890円)と「ノンフェードデニムパンツ」(16,390円)

日本的なもの×サステナビリティを意識するGOOVIならではの、和紙ブレンド「ヘリンボーンラッセル ニットジャケット」(3万2,890円)なども展開する。「今回は和紙をふんだんに使っています。和紙は麻と同様に”吸水速乾”などの優れた性能を持っています。そして、麻よりも軽く仕立てられる。ただ和紙のままでは切れやすいので、ポリエステルを巻いた糸で織り込んでいます。麻のようにダレることなく、長く着ることのできるアイテムとなりました」と高田氏。同じく和紙ブレンドの「ワンピースカラーシャツ」(1万890円)も「日本の夏に着やすい肌触りです」とアピールする。

  • 和紙ブレンド「ヘリンボーンラッセル ニットジャケット」と和紙×コットン「ワンピースカラーシャツ」。どちらも和紙糸を使うことで清涼感のある、通気性、イージーケア性に優れたアイテムに

  • こちらは上記「ヘリンボーンラッセル ニットジャケット」のブラウンタイプ。着心地はとても軽く、向こうが透けるほどの通気性の良さ

カジュアルに向けては、ショートブルゾンとイージーパンツを用意する。素材はヴィスコース100%。高田氏は「まるでシルクに見えるような素材感です。ドレッシーなものにも、テーラードに合わせても面白いブルゾンとして提案します」と説明した。

  • 「レーヨンギャバジンジャケット」(3万2,890円)。同じ素材の「レーヨンギャバジンパンツ」(1万6,390円)も用意する

  • 鮮やかな色展開の、和紙×コットン「ワンピースカラーシャツ」(1万890円)

  • 手前のアイテムは「ガンクラブチェックジャケット」(3万2,890円)

  • 和紙プレーディング「半袖モックネックニット」(1万4,190円)は、同じ配色で「長袖カーディガン」(1万9,690円)も用意する