画面にオシリを向けて、懸命に雪穴を掘りだそうとする柴犬ちゃん。雪穴の向こう側に飼い主さんの声を聞きつけ、救い出そうと一生懸命なのですね。もちろん、飼い主様は穴の反対側で雪を掘っていただけでした。健気…。

雪の奥にいる私を必死に助け出そうとしてくれている柴犬です。聞いたことのない慌てた声を出しています。 ちなみに私は反対側から雪を掘っているだけです

  • (X ʟ ɪ s ᴀ@niihaonyan0815 より引用)

柴犬は、大昔から日本人と生活をともにしてきた古代犬です。その歴史は非常に古く、縄文時代までさかのぼると言われています。柴犬は猟犬として人と暮らしてきた歴史が長いため、警戒心が強く、同時に勇敢な気質を備えています。飼い主に対して忠誠心を貫き、とことん尽くす熱いタイプです。今回の投稿者であるLISAさんが飼っている柴犬ちゃんは「The柴犬」といったところでしょうか。ご主人を救助すべく、果敢に雪穴を掘り続ける後姿に、涙したフォロワーも多数いたようで…。

「必死ですね声を聞いて涙出そう」「なんて健気 泣いてしまう」「やさしくて泣いた・・」「忠犬だなぁ」「飼い主さんの危機を感じ取ったんですかね かわいすぎる」「ワンちゃん本気ですね、よほど信頼してるんだろうね」「頭いいだけじゃなく純粋にかわいい子ですね」「すごい 泣けちゃう 愛情深く大切にされてるのが伝わります」などなど。投稿者であり飼い主さんであるLISAさんにお話を伺いました。

■飼い主さんに聞く

……2匹のワンちゃんたちのお名前、年齢、性別は? どんな性格でしょうか。

穴掘りしている柴犬のおみつは3歳のオスです。性格はかなり神経質で我が強く、とても甘えっ子です。柴犬特有の気難しさがあるので“柴距離”をしっかりと尊重してあげています。飼い主...というよりは“私”に忠実で、いつも私の傍にそっと居てくれるような子です。皆に優しいわけではありませんが、それも個性のひとつで おみつの良い所でもあると感じます。

様子を伺いにくるウルフドッグのディオネは3歳(今月29日で4歳です)メスです。性格は繊細で警戒心が強く、すごく怖がりな性格です。飼い主以外(私と夫以外)の人は完全にNGで、とても怖がってしまい近寄ることもできません。愛情深く、家族の絆をなによりも大切にしてくれます。また 頭がいいので常に状況を把握しており物分りもよく、怒られるようなことをほぼしません。

……撮影した時の状況をお教えください。

自宅ドッグランの大きな雪山を作り、穴を掘ってトンネルを作ろうとしておりました。私と夫でそれぞれ、雪山の端から中央に向かって掘り進めていたのです。夫が休憩中にたまたまカメラを回していると、ノコノコとおみつがやってきました。おみつは夫が掘った雪穴に入ってみると、反対側から雪穴を掘り進めていた私の声やスコップの音を聞きつけ、私が埋まっていると勘違いしてびっくりしてしまったようです。

……2匹のワンちゃんの気持ちをご主人の想像で言葉にすると?

おみつ→『ママあ~ どうしよう...今助けるよ!! 』 ディオネ→『(おみつの声を聞いて)おみつどうしたの? 』

ディオネは適応能力に優れているので、本当に私が危機的な状況なのか、そうではないのかということを理解出来ています。なので、おみつが焦っている状況をみて、“何があったの?! ”というよりかは、おみつの声に驚いて様子を見に来たように感じます。ディオネは私が無事だということを確認するまでもなく理解しているのです。急に起こった出来事に対して目の前のことしか考えられなくなり突っ走るのがおみつで、頭をフル回転させて状況を整理&把握してから行動するのがディオネです。

……懸命に穴を掘っているワンちゃんを見て感じたことは?

驚かすつもりは当然なかったので、心配をかけさせてしまい申し訳ない気持ちになりました。しかし、こんなにも一生懸命に私を助けようとしてくれた姿勢に胸が熱くなり、涙が出そうになりました。こういった形ではありましたがおみつとの絆を強く感じることができ、飼い主としては大変嬉しく思います。心配をさせてしまったぶん、たくさんこれからも愛情を注いでいきたいと思います。

▼雪の奥にいる私を必死に助け出そうとしてくれている柴犬です。聞いたことのない慌てた声を出しています。 ちなみに私は反対側から雪を掘っているだけです