寒い季節になると、お風呂に浸かってリラックスする方も多くなるかと思います。しかし、毎日バスタブに浸かると、心配になるのが光熱費です。毎回、お湯を張り直すのは勿体無いので、追い炊きにする方も多いのではないでしょうか?実際のところ、お湯張り直しと追い炊き、どちらがお得か見ていきましょう。

お風呂は温かい方が良い!

温かいお湯に浸かることで、リラックス効果が得られたり、緊張がほぐれ、ストレスや疲れも癒される効果もあります。また血液循環が良くなり、体の代謝が活発になるので、疲労回復や新陳代謝の促進にもつながります。特に家族がいる方はタイミングがずれたり、朝に入る事もあるので、お湯の張り直しか追い炊きをする方がほとんどかと思います。

一般的な浴槽では200リットル必要

皆さんは、お風呂を張る際どのくらいお水が必要かご存知でしょうか?一般的なご家庭の浴槽は、お湯200リットルの水が必要です。東京都水道局によると、1リットルあたりの水道代は約0.24円です。よって、200リットルとなると、約48円かかります。そのため、毎日お湯を張るとなると、ひと月あたり約1,440円かかってきます。

参照:東京都水道局

ガス代は?

次にガス代を見てみましょう。 プロパンガス、都市ガスがありますが、一般的な単価は都市ガスの方が安価のため、都市ガスで算出します。

<都市ガスの場合>
・ガス単価142.72円
・ガスエネルギー10751kcal
・ガスエネルギーを熱に変換する際の熱効率80%
・15度の水を40度に上昇させる
→一回あたりのガス代は約83円かかってきます。

お湯張りの場合

まず、お湯張りのケースを見てみましょう。
お湯張りの場合、上記(水道代、ガス代)を足して、毎日約131円かかってきます。
これを一か月で計算すると、約3,930円となります。

また、特に冬場はお風呂の温度も下がりやすいため、足し湯をする家庭も多いかと思います。その際は更に水道代、ガス代がかかってきます。

追い炊きの場合

次に追い炊きの場合です。まず、追い炊きとは、浴槽のお湯を再度温め直してくれる機能のことです。追い炊きにかかる熱効率は約75%と言われております。

例えば、前日の入浴で減った50リットル分の水を足したら水温が15度になったと仮定します。一回あたりの追い炊きにかかる費用は、水道代約12円、ガス代約89円の計101円です。

これを一か月で計算すると、約3,030円となります。

追い炊きの方がお得

上のケースから分かるように、
毎日お湯貼りより追い炊きの方が一ヶ月で約900円もお得であり、一年で計算すると、約1万800円も節約することが可能といえるでしょう。

衛生面は注意が必要

ただし、コスト面がクリアできても、衛生面で気をつけなければなりません。

お湯に浸かる前に、体の汚れを落とし綺麗な状態で入ったとしても入浴前後では菌が数倍数千倍に増殖すると言われております。

また、衛生微生物研究センターの報告によりますと、一晩中経過したお風呂の細菌数は、前日比1,000倍になります。人体に悪影響を及ぼすほどではありませんが、日頃のバスタブ洗浄、年1〜2回の徹底洗浄は行うべきです。

まとめ

さて、今回の結果ではお湯張りよりも追い炊きの方が、水道代ガス代ともに節約できることが分かりました。ただし、節約はできても衛生面において多少注意が必要ではあるため、定期的な洗浄を心がけましょう。

この記事を執筆したファイナンシャルプランナー紹介


小峰一真(こみねかずま)
所属:マイホームFP株式会社