アトレティコは31日、パウリスタの獲得を発表 [写真]=Getty Images

 アトレティコ・マドリードは1月31日、バレンシアを退団したDFガブリエウ・パウリスタを獲得したことを発表した。契約期間は今シーズン終了までの半年間で、背番号は『4』に決定している。

 1990年11月26日生まれのパウリスタは現在33歳。サンパウロに出自を持つスペイン系ブラジル人CBは、ブラジルでプロキャリアを始めた後、ビジャレアルとアーセナルを経て、2017年夏にバレンシアに加入した。在籍6年半でクラブ公式戦通算220試合に出場するとともに、2018-19シーズンのコパ・デル・レイ優勝にも大きく貢献。今シーズンは相方の19歳クリスティアン・モスケラを筆頭に、若手選手が多いチームにおけるリーダー的存在にもなっていた。

 そんなパウリスタだったが、今夏に満了を迎える契約に付帯していた、延長オプションの自動行使を厭ったクラブオーナーのピーター・リム氏による“勅令”で、事実上の強制退団に追い込まれることに。当初はベシクタシュ行きが濃厚と伝えられていたが、ディフェンスラインに移籍と負傷による離脱者が続出したアトレティコ・マドリードに請われると、バレンシアとは双方合意の下で契約を解除し、フリーでの加入となっている。

 同日に行われた延期分の第20節ラージョ・バジェカーノ戦で出場こそなかったものの、早速ベンチ入りを果たしたパウリスタ。クラブ公式サイトにて掲載された加入インタビューでは「僕にとっても、家族にとっても、新たな挑戦だけど、この偉大なユニフォームに袖を通すことができるのは、本当に素晴らしい気分だ。ビッグクラブからオファーを受けることは名誉なことで、興味をそそらせるもの。躊躇することはあり得ない」と明かしている。

 まさに僥倖となったパウリスタ獲得の他、今冬にルーマニア代表の“守護神”GKホラツィウ・モルドヴァンと、ベルギーの“新星”MFアルトゥール・フェルメーレンを新戦力として迎え入れたアトレティコ・マドリードは、準決勝にまで残った国王杯、そして悲願のチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げることはできるのだろうか。

【公式発表】アトレティコ加入が決まったパウリスタ