準々決勝進出を決めたウズベキスタン代表 [写真]=Getty Images

 AFCアジアカップカタール2023・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が30日に行われ、ウズベキスタン代表とタイ代表が対戦した。

 今大会でグループBに入ったウズベキスタン代表は、シリア代表との第1節をスコアレスドローで終えると、第2節でインド代表に3-0の大勝。第3節ではオーストラリア代表に1-1と引き分けたことで勝ち点を「5」を積み上げ、グループステージを2位で突破した。一方、グループFに所属したタイ代表は、初戦のキルギス代表戦を2-0の勝利で飾ると、オマーン代表との第2節をスコアレスドロー。第3節もサウジアラビア代表に0-0で引き分け、勝ち点「5」のグループ2位で決勝トーナメント進出を果たした。

 試合は、序盤からウズベキスタン代表が攻勢を仕掛けると、37分にスコアが動く。中盤でタイ代表からオディルジョン・ハムロベコフがボールを奪うと、細かいパス交換からディヨール・コルマトフが右サイドへと大きく展開。ボックス内に走り込んだアジズベク・トゥルグンボエフが、胸トラップからボレーシュートでネットを揺らし、ウズベキスタン代表が先制に成功する。

 前半はシュート1本に抑えられたタイ代表だったが、58分にハーフライン付近でティーラトンが相手のパスをカットし、スパチョークとパスを繋ぎながらプレスを打開。ボールを持ったスパチョークは、そのままドリブルでバイタルエリアに侵入すると、ボックス手前でのスパチャイ・ジャイデッドとのワンツーから、ダイレクトで右足を振り抜く。狙いすましたシュートはゴールに吸い込まれ、北海道コンサドーレ札幌でプレーするJリーガーが貴重な同点弾をマークした。

 追いつかれたウズベキスタン代表は65分、ショートパスを繋いで左サイド深くに前進し、ペナルティエリア左角でジャロリディン・マシャリポフがボールを受ける。味方とのワンツーから斜めのパスを差し込むと、DFを背負いながらボールを持ったアボスベク・ファイズラエフが、ボックス外でのターンからシュートを放つ。低くコントロールされたボールはポストに当たってゴールイン。ウズベキスタン代表が再びリードを奪った。

 結局、試合はそのまま2-1で終了。勝利したウズベキスタン代表は、2月3日に行われる準々決勝に駒を進め、カタール代表とベスト4進出をかけて争う。一方、石井正忠監督率いるタイ代表は、前回大会と同じくラウンド16での敗退となった。

【スコア】
ウズベキスタン代表 2-1 タイ代表

【得点者】
1-0 37分 アジズベク・トゥルグンボエフ(ウズベキスタン代表)
1-1 58分 スパチョーク(タイ代表)
2-1 65分 アボスベク・ファイズラエフ(ウズベキスタン代表)