JR西日本は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、越美北線の下り普通列車を見直し、北陸新幹線「かがやき」との接続を図ると発表した。土休日や春休み期間など、首都圏からの「かがやき」と接続する臨時列車も福井~越前大野間で運転される。

  • 越美北線の普通列車はキハ120形を使用して運転される

越美北線は2021年10月に行われたダイヤ改正で朝の普通列車が1往復減便され、始発列車の時刻が繰下げに。上りは越前大野駅を6~7時台に発車する福井行の普通列車2本を運転しているが、下りは福井駅を9時8分に発車する九頭竜湖行の普通列車が現行の始発列車となっている。

2024年3月のダイヤ改正で、越美北線に関して「首都圏から一番早く到着する『かがやき』に接続できるように運転時刻を見直します」とJR西日本は説明。下り「かがやき501号」は東京駅6時16分発・福井駅9時13分着・敦賀駅9時34分着で運転を予定しており、福井駅の到着時刻に合わせて越美北線の列車も時刻を変更する。

ダイヤ改正後の時刻は福井駅9時21分発・越前大野駅10時17分着・九頭竜湖駅10時54分着とされ、現行の下り始発列車と比べて福井駅の発車時刻が13分繰下げに。一方で、「かがやき501号」から越美北線の普通列車へ乗り継ぐことにより、10時台に越前大野駅まで到達できることから、越美北線沿線の観光がより便利になるとしている。

首都圏から越美北線沿線の観光に利用可能な臨時列車も土休日や春休み期間などに設定。福井~越前大野間の普通列車として1往復運転され、下りは「かがやき3号」(東京駅7時20分発・福井駅10時11分着・敦賀駅10時28分着)と接続し、福井駅10時25分発・越前大野駅11時20分着で運転される。上りは越前大野駅13時50分発・福井駅14時46分着で運転され、福井駅で「かがやき510号」(敦賀駅15時4分発・福井駅15時22分発・東京駅18時28分着)と接続する。

なお、福井~越前大野間の臨時列車は「戦国列車」「笏谷石」「ディノスター号」のいずれかのラッピング列車を使用して運転するとのこと。前日または当日の運行状況により、ラッピング列車以外の車両で運転する場合もある。