リヴァプールは26日、ユルゲン・クロップ監督が2023-24シーズン限りで退任することを発表した。
1967年6月16日生まれで現在56歳のクロップ氏は現役時代にマインツなどでDFとして活躍し、引退後は指導者に転身。フランクフルトのユースコーチや古巣マインツの監督を歴任した後、2008年に就任したドルトムントでは元日本代表MF香川真司(現:セレッソ大阪)などを指導し、ブンデスリーガ2連覇を含め約7年間の在任期間で合計5つのタイトルを獲得した。
2015年夏にはリヴァプールの指揮官に就任。初年度からリーグカップやヨーロッパリーグ(EL)で決勝進出を果たすと、翌2016-17シーズンはプレミアリーグを4位で終えチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。2018-19シーズンにはチームを14年ぶり6度目のCL制覇に導き、翌2019-20シーズンにはプレミアリーグで30年ぶりの優勝を成し遂げた。同クラブではこれまで合計7つのタイトルを獲得している。
在任9年目の今シーズンはプレミアリーグでここまで21試合を消化し、勝ち点「48」で首位に君臨。また、ELでも決勝トーナメント進出を決めたほか、カラバオカップとFAカップでも優勝の可能性を残している。
突然の退任発表となったクロップ監督は、リヴァプールのクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。
「この瞬間、多くの人々がこの言葉を聞いてショックを受けることは理解できるが、私はそのことについて説明できるし説明しようと努めている。私はこのクラブ、サポーター、街、チーム、スタッフの全てが大好きだ。全てを愛している。しかし、決断しなければならない時があるんだ。なんというか、エネルギーがなくなってきてしまったんだ」
「もちろん、今は何の問題もないが、いつか発表しなければならないことはずっと前から理解していた。この仕事を何度も何度も繰り返すことはできないんだ。我々が共に過ごした全ての時間、そして共に経験した全てのことを経て、みんなへの尊敬の念と愛は増していった。それこそが真実なんだ」
【動画】クロップ監督からのメッセージ