楽天トラベルはこのほど、「楽天トラベル 2023年 年間人気温泉地ランキング」を発表した。楽天トラベルに登録している全国の温泉地を対象に、2023年1月1日~2023年12月31日までの期間における旅行者の人泊数(=宿泊人数×泊数/デイユースも含む)を温泉地ごとに集計した。(集計日は1月4日)
静岡県「熱海温泉」が10年連続1位を獲得した。2023年には、新名所「起雲閣通り」商店街に加えて、宿泊施設やスイーツ販売店をはじめとした飲食店の新規開業が相次ぎ、注目を集めている。旅行者の年代別の傾向では、20代~40代を中心に利用が多く、旅行者層においては男女2名利用、グループ利用などすべての構成にて前年より増え、幅広い人気を集めた。なかでも子連れのファミリー利用やグループ利用が好調に伸びているという。
大分県「別府温泉」も10年連続で2位にランクイン。別府市は豊富な温泉の湧出量を誇り、市町村別の源泉総数が全国1位。別府温泉も含む、近隣の8つの温泉の湯巡りをスタンプラリー形式で楽しむこともできる。「地獄めぐり」など温泉を見て楽しめる点も特徴の1つで、幻想的な映像や展示の鑑賞を通じて温泉について学べるミュージアムも開業している。さらに、2023年には大規模宿泊施設の増室や開業もあり、注目を集めている。利用年代別では、前年より継続して30代以下の旅行者が好調に伸びている。
栃木県「那須温泉」は前年に引き続き3位を獲得。約1390年の歴史を持つ木造平屋建ての「鹿の湯」をはじめ、自然を感じながら楽しめる温泉が各所にある点などが支持されており、9年連続でトップ5入りしている。また、近年は高原地域の豊かな自然環境を活かした宿泊施設が複数開業している。宿泊構成では、年間を通して旅行者の半分以上がファミリーによる利用となり、「那須温泉」全体の旅行者の増加をけん引した。