JR貨物は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、長距離輸送についても一部変更し、関東地区から北海道への列車体系を刷新して利便性向上を図ると発表した。あわせて大型コンテナの取扱いを拡大し、海上コンテナの輸送力も新設するとしている。
現在、東京臨海部および神奈川地区と北海道との間で利用が増えていることから、利便性向上のためコンテナ列車を新設する。下りは現行の3055列車に代わり、東京貨物ターミナル駅21時40分発・札幌貨物ターミナル駅21時35分着(途中の八戸貨物駅、函館貨物駅に停車)の95列車を設定。上りは94列車を現行の隅田川行から運転区間を延長し、札幌貨物ターミナル駅14時27分発・相模貨物駅15時33分着(途中の新座貨物ターミナル駅、横浜羽沢駅に停車)で運転する。
おもに盛岡貨物ターミナル駅へ向かう列車を対象に、大型コンテナの取扱いも拡大。名古屋貨物ターミナル駅および西浜松駅から盛岡貨物ターミナル駅まで運転される3098~1098~4083列車において、大型トラックとほぼ同じサイズでモーダルシフトのしやすい31ftコンテナを取り扱う。東京貨物ターミナル駅から盛岡貨物ターミナル駅へ運転される4073列車・3071列車(宇都宮貨物ターミナル駅で4073列車から3071列車へ貨車継送)で「ISO 20ftタンクコンテナ」を取り扱うとのこと。
その他、神奈川臨海鉄道の横浜本牧駅に直通し、海上コンテナを輸送する列車として、宇都宮貨物ターミナル駅へ向かう5692列車・4073列車(川崎貨物駅で5692列車から4073列車へ貨車継送)、宇都宮貨物ターミナル駅から横浜本牧駅へ向かう5560列車を設定する。