JR九州は12日、「36ぷらす3」の金曜日ルート「黒の路」のおもてなし駅に霧島神宮駅を追加すると発表した。3月22日から金曜日ルートの鹿児島中央駅発車時刻を1時間程度繰り上げ、霧島神宮駅に26分間停車する。青井岳駅の特別停車は3月15日をもって終了する。
「36ぷらす3」はJR九州の特急列車で活躍した787系1編成(6両編成)を改造し、「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」として2020年10月から運行開始。現在、博多発鹿児島中央行の木曜日ルート「赤の路」、鹿児島中央発宮崎行の金曜日ルート「黒の路」、宮崎空港発別府行の土曜日ルート「緑の路」、大分発博多行(門司港駅経由)の日曜日ルート「青の路」、博多~佐世保間を往復(往路は肥前浜駅にも停車)する月曜日ルート「金の路」を運行している。
現行の金曜日ルート「黒の路」は鹿児島中央駅12時17分発・宮崎駅15時46分着で運行。途中、おもてなし駅の大隅大川原間に約50分停車するほか、青井岳駅にも特別停車(約10分間停車)している。JR九州は3月16日にダイヤ改正を予定しており、前日の3月15日をもって青井岳駅の特別停車を終了。ダイヤ改正後、3月22日から金曜日ルート「黒の路」の時刻が変更される。
3月22日以降の運転時刻は鹿児島中央駅11時22分発・宮崎駅15時46分着。鹿児島中央駅の発車時刻が55分繰り上げられ、車内で楽しめる時間がより長くなる。乗車後、鹿児島の食材をふんだんに使ったランチを堪能。新たにおもてなし駅となる霧島神宮駅の時刻は12時49分着・13時15分発とされ、26分間の停車時間中、駅舎の見学と「カフェ」「旅の道具等の物販」を楽しめる。
おもてなし駅の大隅大川原駅も引き続き停車。3月22日以降の時刻は13時27分着・14時13分発とされ、46分間停車する。イチョウの大木の下で特別な時間を楽しめるという。
なお、霧島神宮駅は駅舎リニューアルを予定しており、待合室が木のぬくもりあふれる空間に生まれ変わる予定。駅前に霧島温泉の源泉を使った足湯も用意され、ほっとするひとときを過ごせるという。霧島神宮駅の駅舎リニューアルの詳細は後日発表する。