ダイハツ、ブーンの生産を2023年12月中旬で終了。19年間で約9万5000台を販売

ダイハツは2023年12月中旬にコンパクトカー、ブーンの生産を終了した。11月9日に生産終了を発表。2004年6月の初代モデル発売から2023年11月末までの販売台数は9万5570台だった。

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ダイハツは「ブーンは軽直上のコンパクトカー領域として、アップサイズ需要を中心に担ってきました。初代発売から、多くのお客様にご愛顧いただき、一定の役割を果たしてきた車種です。生産終了の詳細の理由については、商品計画に関わることなので回答を控えさせていただきます」とコメントしている。

 

ブーンはヤリスやアクアより小さなAセグメントのハッチバックで、トヨタと共同開発。兄弟車のトヨタ パッソとともに2004年6月に発売され、ダイハツが両車の生産を担った。2010年2月にフルモデルチェンジし2代目に移行。3代目は2016年4月にリリースされ、ダイハツが開発・生産を行うモデルとなり、パッソはトヨタへのOEM供給車となった。上質なシルク(CILQ)系モデルが登場し、2代目のシンプル路線から軌道修正を図った。2018年10月にはスタイリッシュな「スタイル」が設定され、標準車とシルク、スタイルという3種類の顔を持つデザインになった。

 

2023年9月下旬には兄弟車のパッソが生産終了となり、続いてブーンもこの度、生産が打ち切られた。コンパクトカーの需要が、広い室内を持つトール/ルーミーなどのハイトワゴンに移行していることや、軽自動車ではスーパーハイトワゴンの人気でAセグメントハッチバックの存在感が希薄になってきたことも生産終了の要因としてあるのだろう。

 

3世代・19年間続いたブーンの生産終了は時代を反映しているのかもしれない。

 

〈文=ドライバーWeb編集部〉