女優の本仮屋ユイカが、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、7日・14日に2週連続で放送される『私が踊り続けるわけ3 ~57歳のストリッパー物語~ 』。日本最高齢と言われるストリッパー・星愛美さん(57)とそのファンたちを追った作品だ。

第3弾となる同シリーズのナレーションを担当してきたが、今回、愛美さんが見せる姿に何を感じたのか。また、年始の放送ということで2024年の抱負を聞くと、「抵抗しない」というテーマを明かしてくれた――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した本仮屋ユイカ

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した本仮屋ユイカ

心配が的中「ショックでした」

星さんのステージは男性だけでなく、多くの女性ファンも劇場に足を運び、涙を流すほどエネルギッシュで圧倒的な迫力に満ちている。年々、踊ることが体力的に厳しくなっている愛美さんを支えているのは、全国各地のステージに駆けつける「星組」と呼ばれる熱心なファンの存在。彼らもまた、愛美さんを応援することがきっかけとなり、互いを支え合う“ファミリー”のような強い絆で結ばれていた。

しかし2023年7月、愛美さんの肺にがんが見つかり、切除手術を受けるため、ステージをしばらく降板することに。8時間に及んだ手術は成功したものの、2カ月がたっても復帰のめどが立たないことに、愛美さんは焦りを感じていた…。

このシリーズのナレーションをすると、「少し愛美さんの気持ちを憑依させるように意識しているのですが、愛美さんはいつも美しく、星組の皆さんは愛にあふれているので、読み終わるとその熱い輪の中から離れるような寂しさがあるんです」という本仮屋。

前回から1年弱で今回のオファーを受けたことに、「こんなに早いタイミングで、前・後編という長編が出来上がるとは思っていなかったので、うれしい気持ちと同時に“何があったんだろう…”という心配の両方がありました」といい、その心配が的中してしまったことに「ショックでした」と吐露した。

  • 病院に通う星愛美さん (C)フジテレビ

自分の経験やイメージを総動員

これまでのシリーズでは、ステージ上で美しさや生きるパワーを振りまいていた愛美さんだが、今回は闘病で弱音を吐いたり、笑顔が少なくなったりする姿を見せており、「やはり体というのは、人の心に大きく影響するんだなと思いました」と痛感。

自身も昨年、体調不良による休養を経験しただけに、「私なんかの大変さとは比にならないと思いますが、自分の経験やイメージを総動員して、ナレーションをしました」と思いを込めた。