JR東日本は、2024年3月16日のダイヤ改正で、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う利用の回復傾向に合わせ、東北新幹線など定期列車を増発すると発表した。「はやぶさ」「こまち」の一部列車が定期列車化され、これにともない「やまびこ」の一部列車で運転区間が変更される。

  • 東北・秋田新幹線「はやぶさ」「こまち」も一部列車を定期列車に変更する

定期列車化の対象となる「はやぶさ」は下り3本・上り4本、「こまち」は下り・上り各1本。いずれもコロナ禍に伴う利用状況を考慮し、2022年3月のダイヤ改正から臨時列車となったが、利用が回復傾向にあることから、2024年3月のダイヤ改正で再び定期列車として運転することとなった。

下りは東京駅8時37分発の「はやぶさ9号」「こまち9号」(東京~盛岡間で併結運転)、東京駅16時56分発の「はやぶさ105号」、東京駅18時56分発の「はやぶさ109号」を定期列車化。上りは盛岡駅7時37分発の「はやぶさ6号」(盛岡駅から東京駅まで「こまち6号」と併結運転)、盛岡駅7時28分発の「はやぶさ104号」、盛岡駅8時11分発の「はやぶさ106号」、新青森駅13時16分発の「はやぶさ26号」、秋田駅16時34分発の「こまち40号」(盛岡駅から東京駅まで「はやぶさ40号」と併結運転)を定期列車化する。

これらの列車のうち、下り「はやぶさ105・109号」と上り「はやぶさ104・106号」に関して、現在は東京~仙台間の臨時列車として運転されているが、定期列車化に合わせ、運転区間を東京~盛岡間に変更する。これにともない、仙台~盛岡間でほぼ同時間帯に走っている現行の下り「やまびこ69・71号」と上り「やまびこ52・54号」は運転区間を短縮して東京~仙台間とし、号数も変更。ダイヤ改正後は下り「やまびこ213号」(東京駅16時12分発・仙台駅18時25分着)・「やまびこ155号」(東京駅18時28分発・仙台駅20時23分着)、上り「やまびこ210号」(仙台駅9時0分発・東京駅11時16分着)・「やまびこ130号」(仙台駅9時25分発・東京駅11時24分着)として運転する。

  • 「はやぶさ」「こまち」の一部列車と、日中時間帯に「つばさ」と併結運転を行う「やまびこ」が定期列車に

  • 「はやぶさ」の一部列車が定期列車化されることを受け、「やまびこ」の一部列車は運転区間を短縮。北陸新幹線「かがやき」、上越新幹線「たにがわ」も一部列車を定期列車化する

なお、東北新幹線では日中時間帯に運転される「やまびこ」の一部列車も定期列車化する予定。北陸新幹線「かがやき」も上下各2本(下りは夕夜間、上りはおもに朝の時間帯に運転)を定期列車化し、金沢~敦賀間開業に合わせ、運転区間を敦賀駅まで延長する。上越新幹線でも、夕夜間に運転される下り「たにがわ409号」の定期列車化(平日のみ運転)を予定している。