1968年から小学館の『ビッグコミック』で連載され、多くのファンから支持され続けている劇画『ゴルゴ13』。そのファンたちから“幻”と呼ばれ、所在が不明となっていたアニメが52年の時を経て発見され、奇しくも連載55周年となった今年、『コルゴ13セレクション』(BS-TBS)として10作品が放送された。熱い『ゴルゴ13』ファンから、全作品の公開を願う声がSNSに多く寄せられていたこともあり、このたび全40作品の随時配信が決定した。

  • 『ゴルゴ13』初のアニメ作品、全40話配信決定

この作品は劇画『ゴルゴ13』を初アニメ化したもので、1971年に TBS(東京放送)で放送された。劇画に手作業で色彩を施し、フィルムで撮影する“スチールアニメーション”という手法で制作され、より連載劇画に近い世界観を味わうことができる。当時 30 代だった原作者の故さいとう・たかを氏の作画に対する熱い意欲を感じとることができる作品であり、東西冷戦の真っただ中に誕生した超一流のスナイパー「ゴルゴ13」の原点を感じるアニメとなっている。

全40作品配信決定に故さいとう・たかを氏の妻でさいとう・プロダクション齊藤輝子社長は「先生は常々スタッフを始め仕事に関わる全ての方々、そして何よりも読者の皆様に感謝をしておりました。右手にペンを左手に男のロマンを握りしめ、机に向かう姿はまさに職人でした。そして時折、少年のようにキラキラ輝く瞳は、最後まで冒険心に満ち溢れておりました。先生の劇画作品を元にアニメーション化した昔のフィルムが TBSスパークルの倉庫で見つかったとの連絡を受け、拝見した所、今となっては古い技法のアニメーションですが、逆に新鮮さをおぼえました。この作品をご覧になり、先生の劇画作品に多くの方が触れて頂き何かを感じて頂けましたら幸いです」と語った。

「ゴルゴ13」の声は映画やドラマで出役としても活躍した新田昌玄。洋画の吹き替えにも数多く参加した新田だがアニメ出演はこの1作品のみだ。ナレーションはFM東京『ジェットストリーム』でおなじみの城達也。音楽はこの年(1971年)にアニメ『ルパン三世』(第1作)の劇伴も担当した山下毅雄。

エピソードごとのゲスト声優・俳優も豪華だ。『天才バカボン』でバカボンのパパ役の雨森雅司。『忍風カムイ外伝』カムイ、『エースをねらえ!』宗方仁役の中田浩二。『アルプスの少女ハイジ』アルムおんじ、『ドラゴンボール』亀仙人役の宮内幸平。『ど根性ガエル』ゴリライモ、『ヤッターマン』トンズラー、『ドラえもん』ジャイアン役の立壁和也(たてかべ和也)。『新・巨人の星』王貞治、 劇場版『機動戦士ガンダム』ガイア役の徳丸完。『パーマン(TBS版)』カバ夫、『あしたのジョー』ヒョロ松、『アルプスの少女ハイジ』セバスチャン役の肝付兼太。『グレートマジンガー』ゴーゴン大公、『美味しんぼ』富井副部長役の加藤修。『パーマン」小池さん役の嶋俊介。

昭和世代であれば一度は耳にしたことがある声の主たちばかりが参加しているアニメ『ゴルゴ13』。配信は29日0時から10話ずつ随時配信される。

『ゴルゴ13』配信メディア

【12月29日】
・Amazon Prime
・dアニメストア
・DMM.TV
・Amazon Prime(レンタル)
・ニコニコチャンネル(レンタル)
・ビデオマーケット(レンタル)
・music.jp(レンタル)
・カンテレドーガ(レンタル)

【1月17日】
・Google Play(レンタル)

【1月19日】
・U-NEXT
・U-NEXT アニメ見放題