パイロットコーポレーションは、「ビジネスパーソンの年賀状に関するアンケート調査」の結果を12月20日に発表した。調査は2023年11月17日〜12月8日の期間、20代から60代のビジネスパーソン397名を対象に行われた。
はじめに、誰に年賀状を出すかを尋ねると、「友人・知人」(90.8%)がトップになり、次いで「親類関係」(70.1%)、「学生時代の先輩・後輩」(29.3%)が続いた。
できれば年賀状を出したくない相手について聞くと、「会社等の上司」(44.3%)が約10ポイント数字を伸ばし、トップに返り咲いた。次いで、「会社等の同僚」(33.0%)、「取引先」(27.0%)、「部下」(21.9%)も上位に入り、仕事関係の人に年賀状を出したくないという声が集まった。
一方で、「出したくない人はいない」(41.1%)との回答も4割を超えた。
年賀状の手書き箇所の有無については、年賀状を出す人の多くが「手書き箇所がある」(83.3%)と回答。年賀状の習慣が薄れる中でも、手書きを重視する傾向は変わらないことがわかったという。
また、「手書き箇所がある」と答えた人に、手書きする理由を聞くと、66.2%が「気持ちが伝わる感じがするから」と回答した。次いで、「手書きの箇所がまったくないと DM のような感じがするから」(53.1%) 、「自分が手書きの年賀状をもらうと嬉しいから」(40.7%)が続いた。
手書きに使う筆記具は何かという質問では、インキの色や種類も豊富な「ボールペン」が79.3%と多くを占め、次いで「サインペン」(33.8%)、「万年筆」(13.8%)が続く結果に。
今後、年賀状の習慣は必要かについて尋ねると、55.2%の人が「必要」と答え、年始の習慣である年賀状には一定の支持があった。
また、それぞれの理由を聞いてみると、「必要」な理由では「年賀状をもらうと嬉しい」(62.1%)がトップに。次いで「お正月らしくなくて寂しい」(48.9%)、「日本の伝統や独自の文化が衰退してしまいそうで心配」(42.9%)と慣習や伝統としての年賀状を思う気持ちがうかがえる結果に。
一方「不必要」と答えた人の理由を聞くと、SNSなど別の手段で代用できることや人間関係、準備の手間やコストを理由に「不必要」と考えていることがわかった。