JR貨物は、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施すると発表。あわせて機関車・荷役機械・コンテナの新製についても発表した。機関車はEF510形を7両、EF210形を8両、計15両を新製する。

  • 九州向けの交直流電気機関車EF510形300番代(写真は量産先行車301号機。2021年12月の報道公開にて撮影)

EF510形(交直流電気機関車)は、省電力で高出力の新世代機関車として2002(平成14)年に登場。おもに日本海縦貫線で貨物列車を牽引する0番代(赤色の車体)、2016年にJR東日本からJR貨物へ転籍した500番代(青色の「北斗星色」、銀色の「カシオペア色)に加え、2021年に300番代の量産先行車301号機が新製された。EF510形300番代は九州で貨物列車を牽引するED76形・EF81形の置換えを目的としており、EF81形300番代を受け継いだ銀色をベースに、車体下部など紺色で配色し、赤色の帯も配した外観が特徴。おもに交流区間を走行することから、交流回生ブレーキを搭載している。

2023年3月のダイヤ改正後、量産先行車301号機は日豊本線の貨物列車で運用に就いているという。JR貨物は2023年度事業計画でEF510形300番代の新製を明らかにしており、今回の発表で新製数は7両とされた。これからEF510形300番代の量産が進むことになる。なお、2021年12月に行われた報道公開で、最終的に17両体制で置換えを進めるとの話もあった。

EF210形(直流電気機関車)は東海道・山陽本線を中心に貨物列車を牽引する。現在は補助機関車(勾配後押機関車)の機能を有する300番代が製造され、車体側面に配した黄色の帯と「桃太郎」キャラクターのラッピングが特徴。JR貨物は今回の発表で、EF210形の新製数を8両としている。

  • EF210形300番代も増備される

その他、荷役機械として12フィート用のフォークリフト34台、20フィート用のフォークリフト16台、31フィート・40フィート用のトップリフター18台を新製(荷役機械の新製数は計68台)。コンテナは両側開きタイプの20D形1,100個、妻側開きタイプの20G形1,400個、両側開き通風タイプのV19C形400個を新製(コンテナの新製数は計2,900個)するとのこと。