21日に最終話を迎えたフジテレビ系ドラマ『いちばんすきな花』に、主題歌を歌う藤井風がサプライズで登場した。

  • 『いちばんすきな花』最終話より

このサプライズ演出は、主人公の1人である椿(松下洸平)の家のリビングで、藤井が主題歌「花」をピアノの弾き語りで披露し、そこにクアトロ主演の4人がやってくるというもの。撮影には『FNS歌謡祭』『MUSIC FAIR』『週刊ナイナイミュージック』などを手がけるフジテレビの浜崎綾氏ら音楽番組の制作チームが全面協力した。

村瀬プロデューサーは「奇跡のようなエンディングを作ることができました。藤井 風さんが椿の家で歌っていたら最高だな、そして、その向こうに、この場所で過ごしていた頃のゆくえ、椿、夜々、紅葉4人の日常の姿が見えていたら最高だな、という、ふと思いついたアイデア」とコメント。そして、「大好きなアーティストが、大好きな曲を、大好きな場所で、大好きな役者さんたちをバックに歌っている。文字通り、夢のような時間でした」と語った。

X(Twitter)では、最終話も世界トレンド1位に立ったほか、SNS上でも「うれしいサプライズ!」「ぜいたくな時間」「こんな演出見たことない!」など驚きの声が相次いだ。

さらに、セット内に飾られた時計が、現実と同じ時間を刻んでいることに気付いた視聴者からは「部屋の時計が同じ時間!」「今この4人と藤井 風さんと同じ時間を過ごしてる」という声も投稿された。

主題歌が発表されていた際に「この物語の主人公たちは、人生の色んな答えを探している気がしました。彼らに自分を重ねることのできる人はとても多いと思うし、僕も勝手に彼らの仲間になったつもりで、一緒に答えを探しにいこうと思いました」と話していた藤井。ラストエピソードでその“仲間”として出会う瞬間が訪れた。

最終話放送当日の21日、『いちばんすきな花』の現場に初めて足を踏み入れた藤井は早速、4人と顔を合わせると温かい拍手で出迎えられ、互いに「不思議な感じがしますね」と話しつつもすぐに意気投合した様子だった。

そして、5人は“椿ハウス”こと椿の家があるセットへと移動すると、そこにはこれまでソファなどが置かれていたスペースに藤井が普段からライブで使用しているピアノが。リラックスした様子で藤井が椅子に腰掛け、手始めに『いちばんすきな花』で流れているメーンテーマを演奏してみせると、セットの片隅に並んで座って聞いていた4人からも歓声が上がった。

一気にドラマの空気感で満たされた後、まるでずっと仲間であったかのように、撮影もスムーズに進行し、無事にクランクアップ。収録後には、主演の4人からそれぞれのキャラクターをイメージした色の花束が藤井に手渡され、受け取った藤井は「人ごととは思えないくらい、ずっと存在してきたかのような温かい空間で弾かせていただいて、そして迎え入れていただいて幸せでした。さみしいですが、“椿ハウス”は永遠です」と話した。

コメントは、以下の通り。

■藤井 風

「人ごととは思えないくらい、ずっと存在してきたかのような温かい空間で弾かせていただいて、そして迎え入れていただいて幸せでした。さみしいですが、“椿ハウス”は永遠です」

■プロデュース 村瀬健氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)

「奇跡のようなエンディングを作ることができました。言ってみるものです(笑) 藤井 風さんが椿の家で歌っていたら最高だな、そして、その向こうに、この場所で過ごしていた頃のゆくえ、椿、夜々、紅葉4人の日常の姿が見えていたら最高だな、という、ふと思いついたアイデアを実現させてしまいました。大好きなアーティストが、大好きな曲を、大好きな場所で、大好きな役者さんたちをバックに歌っている。文字通り、夢のような時間でした。このアイデアに乗ってくださり、快く出演してくださった藤井 風さん、そして、やったことのない難しい挑戦に臨んでくださった多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さんに心から感謝いたします。放送当日まで一緒に作り上げてくれたチーム“すき花”の仲間たち、そして力を貸してくださった音楽班の皆さんにも感謝しかありません。みんなの力で起こした奇跡でした。『いちばんすきな花』を見てくださった方々、一人でも多くの方の心にチームみんなの思いが伝わっていたならうれしいです」

(C)フジテレビ

【編集部MEMO】
村瀬プロデューサーは、最終話の放送前に「あまりにも名残惜しく、少しでも長く彼らを見ていたいと思ったので、最終回を15分拡大しました。最後の最後まで、4人のことを見守っていただけたらうれしいです。そして、最終回には、このドラマらしい、このドラマでしかできない仕掛けを用意しています。きっと、特別な夜になると思います」と予告していた。