お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が16日、公式YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を更新。2022年10月期に放送されたドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)について熱弁した。
『エルピス』が“めちゃくちゃ面白い”理由
女優の長澤まさみが主演を務めた同ドラマは、テレビ局を舞台に冤罪事件の真相に迫る社会派エンターテインメント。放送当時に大きな話題を呼んだが、又吉は、「めちゃくちゃ面白い。2週間前ぐらい前から観始めてて。最後まで観ましたけど、めちゃくちゃ面白かったです」と大絶賛。「メンバーがすごいじゃないですか。長澤まさみさん、眞栄田郷敦さん、鈴木亮平さん。もう好きな役者さんばっかりなんで楽しみにしてたんですけど。まさかこんなに面白いとは」「このドラマ、引き込まれましたね。脚本の渡辺あやさん、素晴らしいですね」と興奮気味に語った。
続けて、又吉は、「僕らがどっかで聞いたことあるような話」だと前置きしながら、「それは現実で聞いた話であって、それがドラマで描かれてて。それもテレビでやってるっていうのがめちゃくちゃ面白い。テレビドラマがテレビをイジってる感じがして」と吐露。「例えば、事件によっては、スポンサーだったり、すごい大きな権力を持ってる人が関わる事件だと、“ちょっと扱うのやめとこう”とかあるじゃないですか。それは誰もがわかってて、誰もが語ってるけど、テレビの中だけでは語られなかった」とし、「テレビドラマでそこを描くんや! って、ハッとした」という気づきを明かした。
また、同ドラマが地上波放送されたことについて、「テレビ業界全体にとって、めちゃくちゃプラス」だと語り、「このドラマを放送するって判断したことは、ちゃんと自浄させようとする意識や覚悟が備わってるという証明にもなる。テレビ全体の株を上げるようなドラマだった」と力説。メディアによる印象操作についても触れ、「不健全な現実はあるんやろうけど、そういうもんやから……って受け流してしまう。それをテレビで描くっていうのが、なんかすごく健全。不健全な世界であることを健全に描くっていうのがいいなと思った」と語りながら、「なんで一年間も寝かせてたのかまったくわからない(笑)。もったいなすぎた。あの頃に観て、みんなと語り合いたかった」と後悔をにじませていた。
視聴者からは、「どう考えても歴史に残る作品ですよね」「リアルタイムでめっちゃハマりました!!」「衝撃を受けた大好きなドラマでした」「全員がリスクを背負って伝えるべきことを忖度なく伝えたことが本当にすごい」「思い出したらまた見たくなる…」「エルピスまじおもしろかった!」など、共感する声が相次いでいる。
【編集部MEMO】
2022年10月期に放送されたカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』は、「第60回ギャラクシー賞」テレビ部門大賞、「第49回放送文化基金賞」ドラマ部門 最優秀賞、「2023年 日本民間放送連盟賞」番組部門(テレビドラマ)最優秀賞、「東京ドラマアウォード2023」連続ドラマ部門 優秀賞など数々の賞を受賞したことでも話題に。再放送を求める声が多数寄せられていたことから、制作局のカンテレ(関西ローカル)で年末年始に全10話が一挙放送されることが決定した(1話:12月31日10:00~11:15/2話~5話:12:00~15:45/6話~8話:2024年1月2日12:00~14:45/9話~10話:2024年1月3日12:00~14:00)。
カンテレ・坂口隆晴総合編成部長は、「社会や組織の論理のなかで、多くの人が無自覚なまま、あるいは見て見ぬふりをするなかで、誰かを傷つけている。そんな歪みが様々な場所で噴出した一年だったように思います。このドラマは自分の価値を取り戻す“再生”の物語です。来年への希望を込めて、放送します。ぜひ、ご覧ください」とコメントを寄せている。