JR西日本は14日、自社専用の太陽光発電設備で発電された再生可能エネルギー由来電力をJR京都線・JR神戸線・JR宝塚線など近畿エリアの主要線区に列車運転用電力として導入すると発表した。

  • JR京都線・JR神戸線などを走る新快速

総合商社の双日が開発・保有・運営する太陽光発電所にJR西日本専用の発電設備を設置し、そこから生じる再生可能エネルギー由来電力(再エネ電力)を関西電力を通じて列車運転用電力として供給するスキームとなっている。

再エネ電力の供給線区は、北陸本線・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・山陽本線(近江塩津~米原~上郡間)と湖西線(山科~近江塩津間)、JR宝塚線(尼崎~篠山口間)の計7線区。再エネ電力の導入規模は、発電容量ベースで約5万kW。電力量ベースでは、供給線区の年間運転用電力量の約12%に相当する約0.8億kWh/年とされている。

  • JR西日本専用の太陽光発電設備で発電した再エネ電力を主要線区の列車運転用電力として導入する

2026~2027年度中の供給開始をめざしており、供給開始後は100%運行を実施する大阪環状線・JRゆめ咲線と合わせ、JR西日本の在来線全体の運転用電力(年間約14億kWh)の10%強を再エネ電力に置き換える計算に。これにより、一般家庭約1万3,000世帯分にあたる年間約3万6,000トンのCO2排出量が削減できるという。