みんな大好き崎陽軒のシウマイ。今や全国各地でいろんな駅弁が作られているが、やはり新幹線に乗るとつい崎陽軒のシウマイ弁当が食べたくなるという人は少なくないはずだ。 でもあの弁当、基本的にはシウマイが5個しか入っていないから、ちゃんと計算して食べないとご飯だけ残っちゃうんだよな~。あーあ、いつか弾数を気にせず、崎陽軒のシウマイを無限に食べてみたいな……。
その夢、叶います。叶うんです、実は。
そう、なんと崎陽軒が横浜で展開するビアレストラン「亜利巴"巴"」のランチバイキングでは、シウマイを食べ放題で楽しめるらしいのだ! そんなウワサを聞きつけ、速攻で向かった結果……マジで叶いました、夢。
■崎陽軒のシウマイが食べ放題できる世界で唯一の店に行ってきた!
ビアレストラン「亜利巴"巴"」は、横浜駅の東口を出て徒歩1~2分のところにある崎陽軒本店の地下1階に店を構える。
ランチバイキングは平日で2,500円、土日、祝日で2,700円に設定されており、ありがたいことに子供料金も用意されている。ちなみに、崎陽軒のシウマイが食べ放題できるのは、世界中でここだけだという。
……っていうか、2,500円って結構なお値段だぞ? 大丈夫か? この価格なら、そこそこいいランチコースが食べられるんじゃないの? いくらシウマイ食べ放題って言っても、さすがにハードルを上げすぎでは……。まぁ、そのあたりはあとでゆっくり考えればいいか。 平日の13時30分頃に店に到着したが、外には入店待ちの客が数名。あまり混んでいないほうがいいと思い、ランチ時を少し外してみたつもりだったが、やはりかなり盛況らしい。そりゃそうか。崎陽軒のシウマイが食べ放題できるんだもん。わざわざこのために全国からファンが来てもおかしくないよね。
10分ほど待って店内に案内されると、店員さんから「バイキング形式なので、お好きなものを召し上がってください」的なアナウンスが。さっそく食事が並んでいるエリアを見てみると……
あっ、あった!
多分、これだよね? さっそく開けてみると……周囲に漂う湯気からめっちゃいい匂いがする。じゃあ、オープン!
おおおおーーーーー! 出た~!
巨大蒸籠の中で、崎陽軒のシウマイがところ狭しと並んでいるじゃありませんか!
見て見てっ、ツヤッツヤ! 軽く蒸しながら保温されているので、みずみずしさがある。考えてみれば、崎陽軒のシウマイって、常温というか冷たい状態のものしか食べたことないかも。これは楽し!
続いてお隣には……
小籠包かと思いきや、ミニ豚まん! これもウマそう!
他にもメニューはバラエティに富んでおり……
水餃子!
パスタ!
チキンリング!
スープやカレー!
パン類!
サラダ!
……などなど、とにかくめちゃくちゃ種類が豊富。もちろん、ソフトドリンクも飲み放題である。ジャンルも中華だけでなく、和から洋まで実にさまざまで、まずは片っ端から気になるものを集めてみた結果、まずはこんな感じで1皿目が完成!
ミニ豚まん、水餃子、酢豚、春巻き、そしてシウマイを2マス分で計8個。さっそくシウマイに醤油をかけて……いただきます!
う~ん、これこれ! 一口サイズなのにしっかりした歯応えがあってウマい! この肉肉しさが崎陽軒! この豚肉と干帆立貝柱の風味が崎陽軒のシウマイ! まだ熱さも残っていてウマ~い!
ジューシーで肉汁がジュワ~っとくるタイプではないが、このクラシックな感じが逆にいいんよ。なんせ、1928年デビューだからね、このシウマイ。ほぼ100年の歴史ですよ。崎陽軒のシウマイはこうじゃないとダメ! 変に洗練させようとしちゃダメ!これがいい! 最高!
春巻きはサクサクでハイレベル。こういうバイキング系の春巻きって、作ってから時間が経つことでフニャッとしちゃうパターンが多いけど、これはそんなヘタレ感はゼロ! 食べ放題レベルではない気がする。餡のトロみもいい感じで、結構中身はギッシリと入っている。
酢豚は酸味と甘みのバランスが絶妙。これぞニッポンの古き良き酢豚である、といった味付けだ。野菜は分厚くシャキシャキで、噛むほど甘味が出てくる。丁寧な仕事してるな~って感じるぞ!
ミニ豚まんはミニだけど中身は本格的。むしろあまり大きいとお腹が膨れちゃうし、このくらいのサイズ感がちょうどいいのだろう。よし、あとでまた食べよう。水餃子のほうは中身の餡がしっかりしていて肉感も強く、食べごたえがある。どれもクラシックで安定した味付けながら、ちゃんとハイレベルである。
こうして食べている間にも、「ただいまホタテのクリーム煮をお持ちしました」「揚げたてのチキンリングをお持ちしました」と場内アナウンスが流れる。えっ、なにそれ、気になるやん!
2周目はこんな感じで盛り付けてみた。洋が多めかな。
ホタテのクリーム煮はホタテの旨みがたっぷり! 磯の香りが凝縮されていて、高い多幸感が得られる。クタクタに煮込まれた人参も甘くてウマい。
そして、やはり中華の主人公的な存在である麻婆豆腐も!
麻婆豆腐は、最初のほうこそ優しい味付けに感じたけど、食べているうちにじわじわと辛くなってくる。麻辣系の痺れもしっかり感じる本格派だ。クラシックな感じはあるんだけど、多分、トレンドに合わせてちょっとずつアップデートをしているのではないだろうか。ご飯にかけて食べたい味である。
ツナとトマトのパスタはトマトのフレッシュな甘みとツナの旨味がたっぷり。麺のほうは歯ごたえゼロで好みは分かれるかもしれないが、これはこれでウマい。まぁ、シウマイ狙いの人は、無理にパスタやピザは食べなくてもいいかもしれない。腹が膨れてしまうからね。
続いて、カレーライスとちりめん山椒ご飯をゲット! やっぱりバイキングでカレーは欠かせないでしょ。
崎陽軒のカレーはやはりクラシカルな優しいカレーライスかと思いきや、意外にもビリビリとくる辛さである。子供はちょっと注意したほうがいいくらい、しっかり辛いぞ! コクもあって、野菜の甘味も感じられて、めちゃめちゃウマい! ちりめん山椒ごはんは、ほんのりした山椒の風味とちりめんじゃこの旨味がご飯に乗り移っていて美味しい。
もちろん、シウマイは随時追加して爆食い。計20個くらいは食べられたかな? 数を気にせず崎陽軒のシウマイが食べられるなんて、本当に最高……。
最後はデザートコーナーを物色。さっぱりした後味で終わりたかったので、アイスクリームのほうに狙いをロックオン。
抹茶とチョコレートのアイスをダブルでいただいて食べ放題終了!
食べている間も、「鮭のパン粉焼きをお持ちしました」といったアナウンスが逐一流れてきたので、結局全メニューをコンプリートはできなかったとは思うが、お目当てのシウマイを好きなだけ食べられて大満足! ごちそうさまでした!
2,500円という値段をどう思うかは個々の判断に委ねたいが、崎陽軒のシウマイの食べ放題ができるのは世界中でここだけ。その希少性を考えると、これくらいの価格設定は当然という気もする。崎陽軒のシウマイファンは、ぜひ一度試してみてほしい!