大根の漬け物を作るコツ

大根をおいしく漬けるコツは、水分を追い出すこと。
大根の約95%は水分です。しっかり塩をふって水を出し、絞ることで全体に味がしみ、歯切れの良い食感も生まれます。水は漬物が痛む原因にもなるため、水分をしっかり抜いてあげることで保存性も上がります。

かんたんなのに本格! カクテキ

コリコリとした食感がうれしい大根のカクテキキムチ。本場韓国では1週間ほど発酵熟成させますが、浅漬けでも十分おいしくいただけます。

大根の皮をむき、2センチ角ほどにカットします。
韓国語で「カク」は角ばったもの。「トゥギ」は切り落とされたものという意味だそう。

正確なブロック状にすることにはこだわらず、一口サイズにザクザク切ってくださいね。

カットした大根に塩をふり、1時間ほどそのまま置いておきます。
塩分が浸透して水がどんどん出てくるので、しっかりと絞ってください。

本場の深い味わいに近づけるために、干しあみえびを加えます。
本場ではあみえびの塩辛を大根や唐辛子と一緒に漬け込みます。

さらに、すりおろしたニンニクを加えます。

あみえび&ニンニクに鷹(たか)の爪と昆布の千切りも加えると、おいしそうなビジュアルに。
お好みでニラを加えるのもおすすめです。

最後にキムチの素(もと)で味を整えます。

塩をふって下味はついていますので、キムチの素は大量に入れなくても大丈夫ですよ。

ビニール袋に入れて一晩寝かせます。

コリっとした独特の食感とパンチのある味わいがご飯や焼き肉のお供に最高です。

ねっとり食感がクセになる! ゆず大根漬け

塩をふって水分を抜いた大根を使って、和風の漬け物も作れます。
しっかり絞った大根にゆずと多めの昆布を入れて一晩寝かせます。

昆布のうまみとねっとり感に、ゆずの香りがとてもマッチしてご飯が進みます。
ほっこり安心する味です。

自宅でできちゃう華やか千枚漬け

華やかな千枚漬けも、実は一晩で作れます。
奇麗な一品が食卓に並ぶとうれしくなりますね。

奇麗に盛り付けできる千枚漬けにするには、細めの大根がおすすめです。

皮をむいて、スライサーで1~2ミリほどの輪切りにします。
大根の皮は別の漬物に使えるので、捨てずにとっておいてくださいね。

塩をふり、出てきた水分を絞ります。

シャキシャキの食感に。この状態でもおいしいですよ。

昆布と鷹の爪を加えます。

そこに酢と砂糖を加えます。
甘くないお漬物が好みなら、砂糖は加えなくてもかまいません。

全体がしっとりするくらい酢がいきわたったらガラス容器に移します。

すぐ食べることもできますが、一晩寝かしたほうが全体の味がなじみます。

一晩たって、昆布からもうまみがしっかり出ています。

千枚漬けの盛り付け方はさまざまですが、十字に切るのが一般的ですね。

黒いお皿に盛り付けると、大根の白が映えるキリリと締まったビジュアルに。

切らずに畳んで、円状に重ねて盛り付けるのもおすすめです。

鷹の爪と刻んだユズを乗せると、まるでお花のようなビジュアルになりますね。

皮までおいしい! 大根のぽん酢漬け

大根の皮を捨てずにぽん酢に漬けるだけで、パッとつくれる一品に。

残しておいた大根の皮を千切りにしていきます。

大根の皮は、ぽん酢漬け以外に甘辛いきんぴらにしてもおいしくいただけますよ。

1分ほどレンジにかけて、しんなりさせると同時に殺菌も行います。

粗熱がとれたらぽん酢をかけます。

冷蔵庫に入れて一晩寝かせます。

一晩寝かせると、全体に味が染み込みます。
大根の皮の苦みや辛みが絶妙なアクセントになって、ご飯のお供はもちろんお酒のつまみとしても活躍してくれますよ。

たった一晩で、皮までおいしく食べられる漬け物に

大根を買ったものの、使いきれず冷蔵庫に入ったままのご家庭も実は多いかもしれません。大根が余ったら漬け物にする習慣をつければ、保存もきいて意外とたくさん消費できます。
大根をハーフサイズで購入するご家庭も多いと思いますが、割安な1本を思い切って購入し、余ったらぜひ漬物にチャレンジしてみてください。
漬け物なら、他のお料理でむいた皮まで余すことなくおいしくいただけますよ。