こんにちは。PR姉さん"さや姉"こと清水さやかです。あっという間に、2023年も終わってしまいますね。今年の残日数を確認してみました。

11月22日現在、今日を含めず今年が経過した日数は、326日。つまり、1年の約90%を消化したことになります。恐ろしい……

今年こそは……と年初に立てた目標の進捗は、いかがでしょうか? 先日、グループ会社のキックオフに参加したのですが、そこでとても興味深いお話を聞きました。

それは、"目標は忘れるものであること"を前提にしたほうがいい。ということでした。確かに私の周りにも目標を立てたことを忘れて似たような目標を毎年立ててしまうというツワモノもいます……。

それがまかり通っているのもすごい話ですが、かくいう私は、目標設定の難しさに毎回苦戦し、スムーズに終えられたことがありません。良くも悪くもそのお陰で目標を忘れるなんてことはありません。

常に意識していなければならない目標。これも酷なんですけどね。

ハイ。話を戻しますと、来年こそは、昇進したい!副業をしてキャリアを広げる!欲しいものを買えるお小遣いが欲しい。なんてすでに計算している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

パーソルイノベーションが展開する副業マッチングサービス『lotsful』が先日、発表した調査によると、これまでもっとも長く続いた副業において努力した理由のトップ は「スキルの開発、能力を高めた」(22.4%)でした。

これは、副業を通したスキルアップの意欲が高く、お仕事におけるモチベーションの比率のなかに「スキルアップ」や「キャリアアップ願望」の要素が強いように見受けられました。

  • 出典:パーソルイノベーション『lotsful』2023月10月25日発表リリース

「スキルアップもしたいし、それでお金が稼げればなおさら嬉しい」などなど、どんなモチベーションであるかは、人それぞれです。

現に、lotsfulを介して副業をしている方には、「ふるさと副業」という言葉の報道が増えたことも手伝ってか、今は地元を離れ、都心で暮らしているけれど、リモートで出来る地方副業をしたいとのことで、地元の伝統工芸の会社がオンラインショップを開設するサポートを副業でやっている方などもいます。

あなたに有効なキャリアアップは、副業かリスキリングか

上述した例は、自ら、社外に活躍の場を見出したことになりますが、一方で、「あなたはこれまで、リスキリングを目的として副業を行ったことはありますか? 」と尋ねた同調査では、「ある」と回答した方が27.0%となり、全体で約3割の方がリスキリング目的で副業を実施していることも分かりました。

  • 出典:パーソルイノベーション『lotsful』2023月7月26日発表リリース

社員自身のキャリアを成長させるために、さまざまなキャリアディベロップメントの機会を与える会社もあるといいます。その1つがリスキリングともいえます。

リスキリングって、新聞などで見るけど、本当にそこまで浸透しているの? と思った方もいらっしゃるかと思いますが、法人向けのリスキリングサービスを展開している『学びのコーチ』でも実に面白いデータがあります。

「直近1年の間で、従業員のリスキリング施策に関する取り組みを行いましたか?」と尋ねたところ、「実施した」という回答が49.1%と非常に高い結果を得ました。

  • 出典:パーソルイノベーション『学びのコーチ』2023月9月25日発表リリース

リスキリングは、自分の専門性に新しいスキルを足して、今の世の中のニーズに合ったスキルセットを持つということですが、この2調査から、副業は、自分に何のスキルを足したらいいのかを確認する術でもあると読み解けます。

本業で少し足りないスキルを学びたくても、事情があってできない。それを頑張って副業で学んでいくということであれば、リスキリングと副業というのはすごく近い関係にあるとも思うのです。

企業もあいているポストを副業人材やリスキリング人材で埋める傾向

ところで、どうして、企業は、副業人材やリスキリング人材の活用を実施するのでしょう? 勿論、欲しい人材がすぐに採用できれば、いいのですが、欲しい人材は、人気でなかなか獲得できないなんてこともあります。また、会社によって、例えばデジタル人材といってもどんな人材を求めているかは実に様々。

そして、前述した通り,「副業」をする側の目的やモチベーションがどんなものなのか……それも人によりけり。同じく「リスキリング」を選択した方もしかり。

「副業」と「リスキリング」。企業と働く人々のタッチポイントが、かつてないほどに多岐化する社会の到来を意味していると感じる日々です。

結局のところ、副業人材という外部の人材であろうと、リスキリングした生え抜き社員であろうと「やりがいのある時代で活躍していかないといけない」ことは間違いないと思われるだけに、気を引き締めないといけないなと自戒も込めて、今回のお話は終わります。

著者プロフィール:清水さやか

今やさや姉が動くと掲載増という異名も。掲載数を大幅に増加する広報のスペシャリストとして、企業講演を多数実施しながら、企業内広報の価値をひたすら追求。数社の広報を経て、パーソルグループで新規事業をミッションとする複数社の広報責任者として統括。