積水ハウス 住生活研究所は11月7日、「いい夫婦の日に関する調査(2023年)」の結果を発表した。同調査は9月1日~4日、全国の20~60代の既婚男女を対象に実施した。
結婚前後の概ね1年間を比較して大きく変化したことを聞いたところ、最も多い回答は「食生活」(45.8%)だった。次いで「買い物」(38.6%)、「金銭感覚」(33.4%)となっている。具体的な食生活の変化は、自宅で食事をする回数と、自宅での食事の品数は、4割以上が結婚後に「増えた」と回答した。自宅でおやつやお茶を楽しむ回数は32.7%、お酒を楽しむ回数も24.8%が「増えた」と答えている。
結婚してよかったと感じる食事の変化を聞くと、「一緒に食事をするようになった」(26.6%)が最も多く、「食事の時間が楽しくなった」(22.8%)、「料理のレパートリーが増えた」(21.2%)と続いた。67.4%の夫婦は、自宅で会話をするタイミングとして「食事をしているとき」を挙げている。
料理を作る人を聞いたところ、77.6%が「主に妻が作る」と答えた。年代別では若いほど分担が進んでいることも読み取れ、「主に妻が作る」割合は20代で60.0%、30代で73.0%、40代以上は約8~9割だった。フルタイム共働き夫婦では「主に妻が作る」が61.6%だったが、妻がパート・アルバイトや片働き夫婦では、「主に妻が作る」が8割以上だった。「主に2人で一緒に作る」「主に交代で作る」は全年代や働き方で1割以下だった。
料理をするのは好きか聞くと、全年代で最も「料理好き」が最も多かったのは20代男性だった(「好き」「どちらかといえば好き」の合計は50.0%)。男性の30代、女性の20代も約半数が料理好きと答えている。女性の30代、50代、60代の女性のうち「嫌い」「どちらかというと嫌い」と回答した人は4割以上で、「料理嫌い」は女性の方が多い傾向にある。
夫婦がよく一緒に食事をするタイミングを尋ねると、最多回答は「休日の夕食」(81.5%)で、「休日の昼食」(66.3%)、「平日の夕食」(65.5%)と続いた。よく一緒に食事するタイミングついて、誰が準備することが多いかを聞いたところ、休日の夕食は「妻が10割」準備している夫婦が45.2%、「妻8~9割:夫1~2割」が23.0%だった。休日の昼食も、半数以上の夫婦は「妻10割」または「妻8~9割:夫1~2割」、平日の夕食も、半数以上の夫婦は「妻が10割」準備していることがわかった。
夫婦の食生活に求めることを聞くと、36.8%が「できるだけ食費を節約したい」と答えた。32.8%は「栄養の偏りを減らしたい」、26.8%は「相手の健康を思いやりたい」と答えている。