三菱重工業は31日、米国フロリダ州・オーランド国際空港向けに、全自動無人運転車両システム(APM)既存2路線のリプレイス工事と、同APMの運行・保守を受注したと発表した。

  • オーランド国際空港APMイメージ

全自動無人運転車両システム(APM)は、ターミナル間および空港周辺施設への移動用として、世界各地で利用されている交通システム。オーランド国際空港は2つのメインターミナルと5つのサテライトで構成され、今回の契約により、ターミナルA・Bと第2・第4サテライトをそれぞれ結ぶ約0.6kmのAPMシステム(A2路線 / B4路線)をリプレイスする。

システム設計と車両製造を三菱重工が手がけ、4編成12両の新車両は広島県の三原製作所で製造。営業運転開始後、米国で空港向けAPMの運行・保守を手がける「Crystal Mover Services, Inc.(CMSI)」が最長30年間の運行・保守を担当する。

三菱重工は2014年にも、オーランド国際空港向けに都市間鉄道と接続する複合交通ターミナルとメインターミナルを結ぶ全長約2.3kmのAPM新設工事、メインターミナルと第1・第3サテライトをそれぞれ結ぶ路線(A1路線 / B3路線)のリプレイス工事を受注している。2018年の納入後、CMSIが約5年にわたって運行・保守を手がけてきた。