叡山電鉄は、茶山・京都芸術大学駅で進めていたバリアフリー化工事と美装化工事が完了し、11月2日に竣工式を実施すると発表した。

  • 茶山・京都芸術大学駅の完成予想イメージ

茶山・京都芸術大学駅のバリアフリー化工事は、ホームと車両乗降口の段差を解消するため、上下ホームのかさ上げを行うとともに、車いす・ベビーカー等が利用できるスロープを上下ホーム各1カ所に設置した。視覚障がい害者の誘導を目的に、ホーム内方線付き点状ブロックも整備した。

美装化工事は、沿線地域のまちづくり等を目的に包括連携協定を結んでいる京都芸術大学の教授、小野暁彦氏が設計を担当。従来のスレート屋根から鋼板と断熱材が一体化した高機能屋根パネルに葺き替えたほか、ホームの上屋と壁面に京都産木材を使用し、駅の個性と温かさを感じさせる仕上げとした。LED間接照明の採用により、省エネ化とイメージアップも図っている。大学生・教員の作品を展示する「プラットホームギャラリー」も設け、作品を定期的に入れ替えて展示する。

  • 竣工間近の茶山・京都芸術大学駅(10月24日時点)

竣工式は11月2日10時30分から11時10分まで、茶山・京都芸術大学駅の下りホームで開催。国土交通省近畿運輸局、京都府、京都市等の代表者と京都芸術大学の代表者らが出席し、主催者挨拶と来賓挨拶、テープカットを行う。