ロコタビは、各国で普及しているライドシェアの実態と、ユーザー視点の「生活の変化」についての調査結果を9月26日に発表した。同調査は2023年9月18日から21日の期間、同社が提供している海外在住日本人と海外を訪れる日本人をマッチングする「ロコタビ」に登録している海外在住日本人を対象にヒアリング取材を用いて行われた。

  • 【ベトナム】Grabバイクは生活に欠かせない

ホーチミンに住んでいた5年間、毎日の通勤も合わせて週に10回以上はGrabバイクを利用していたという元在住者。ベトナムにおけるライドシェアは生活に欠かせないものだったと語る。ベトナムには電車がないため、移住時、配車アプリがなかったら不便だっただろうとのこと。また、日本のライドシェア導入に関して、外国人旅行者を心配する声があがった。

  • 【台湾】Uberの参入当初は抵抗感があったが…

週に3-4回、通常のタクシーよりも綺麗で安全という理由でウーバーを利用しているという台北在住者。Uber参入当時は多少の抵抗感があったと語る。ただし結果として、清潔で安全、クレジット決算ができるという点から若い人に人気だという。

  • 【中国】いろんな配車アプリを使い分ける

少なくとも月に2回、多い時には週に2回程配車アプリを利用するという上海在住者。今やさまざまなライドシェアサービスが展開されている中国では、地図アプリからその都度サービスを選んで使用していると言う。ただし、長距離移動の場合は、公共交通機関との併用が便利とのこと。

  • 【ブラジル】日本の不便は想像を絶する

週に4回程度、家と最寄駅の移動でUberを利用するというサンパウロ在住者。車社会のブラジルで、運転しない人にとっても気軽な移動を可能にしたと話した。ライドシェアが普及している国の人にとって、日本の不便さは想像を絶するものという。ライドシェアはどこにいっても「気軽に」「安全に」「低コストで」移動できるため、ライドシェアはもはや社会を下支えするインフラだとのこと。

  • 【ケニア】”住所”がないので配車アプリは利便性をあげた

買い物やレストラン、仕事での移動などほぼ毎日Uberを利用するという、ナイロビ在住歴29年の回答者。ケニアは”住所”がないため、タクシーを呼ぶ際は場所の説明に苦労していたという。Uberの普及以降は地図アプリで位置情報が表示されるため、その点も利便性が増したとのこと。