鉄道・運輸機構は13日、国土交通省からの要請を受け、台風13号に伴う集中豪雨で被災した いすみ鉄道へ、鉄道災害調査隊を派遣すると発表した。派遣日は9月14日、派遣人数は10名とされ、被災箇所の復旧方法などに関する技術的助言を行う。

  • いすみ鉄道は大原~大多喜間で9月13日始発から運転再開。大多喜~上総中野間は当面運転見合わせとなり、バス代行輸送を実施する

台風13号に伴う集中豪雨の影響により、千葉県のいすみ鉄道と小湊鐵道、JR外房線などで被害が発生した。このうちJR外房線は9月12日から全線で運転を再開している。いすみ鉄道は9月13日始発から大原~大多喜間で列車の運転を再開したが、大多喜~上総中野間は被害の大きい区間もあり、運転再開の見通しは立っていない。小湊鐵道も里見~上総中野間が運休となっている。両社とも運転見合わせの区間でバス代行輸送を実施している。

鉄道・運輸機構は今年度、新幹線の建設等で培った技術力を活用し、自然災害などで被災した鉄道施設等の早期復旧を支援するため、被害状況の調査や技術的支援を行う「鉄道災害調査隊」を創設。今回、いすみ鉄道において路盤流出等の被害が発生した区間(総元~上総中野間4.6km)へ、9月14日に鉄道災害調査隊を派遣し、調査を実施する予定となった。

なお、国土交通省によれば、いすみ鉄道の他に小湊鐵道でも鉄道災害調査隊による調査を実施予定とのこと。日程等の詳細は調整中としている。