JR西日本とJR東日本が北陸新幹線金沢~敦賀間開業に伴う運行計画の概要を発表。2024年3月16日の開業後、北陸新幹線「つるぎ」が富山・金沢~敦賀間の運転となり、金沢~敦賀間で途中の福井駅のみ停車する速達タイプの列車も設定される。

  • 北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「つるぎ」は金沢~敦賀間開業後もE7系・W7系で運転(2015年2月の試乗会にて撮影)

2015(平成27)年3月に北陸新幹線長野~金沢間が開業した際、速達タイプの「かがやき」、停車タイプの「はくたか」に加え、シャトルタイプの「つるぎ」も運行開始した。富山~金沢間での運転とされ、途中の新高岡駅にも停車。E7系・W7系を使用し、現在は12両編成のうち1~7号車(普通車)と11号車(グリーン車)のみ乗車可能となっている。

北陸新幹線金沢~敦賀間の開業に合わせ、敦賀駅で在来線の特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する「つるぎ」を計25往復設定。内訳は富山~敦賀間18往復・金沢~敦賀間7往復とされ、このうち富山~敦賀間5往復・金沢~敦賀間4往復、計9往復を速達タイプとして運転し、金沢~敦賀間で途中の福井駅のみ停車する。富山~敦賀間の「つるぎ」は速達タイプも含め、全列車が途中の新高岡駅に停車。速達タイプ以外の「つるぎ」は金沢~敦賀間の各駅に停車する。

今回の発表で最速達列車の到達時分も示されており、大阪駅から特急「サンダーバード」と北陸新幹線を利用した場合、大阪~富山間は最速2時間35分(29分短縮)、大阪~金沢間は最速2時間9分(22分短縮)に。名古屋駅から東海道新幹線と特急「しらさぎ」、北陸新幹線を利用した場合、名古屋~富山間は最速2時間35分(23分短縮)、名古屋~金沢間は最速2時間9分(16分短縮)とされている。大阪~福井間・名古屋~福井間も現行より3分短縮されるとのこと。到達時分は計画中のもので、一部変更となる可能性がある。

  • 北陸新幹線金沢~敦賀間において、速達タイプの列車は途中の福井駅のみ停車する

なお、北陸新幹線「つるぎ」は特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する25往復に加え、朝・夜に特急列車と接続しない列車も計5本(富山~敦賀間2本、金沢~敦賀間1本、富山~金沢間2本)設定。北陸新幹線金沢~敦賀間では、「つるぎ」の他に「かがやき」を9往復(うち5往復は速達タイプ、4往復は金沢~敦賀間で福井駅以外にも停車)、「はくたか」を5往復(金沢~敦賀間の各駅に停車)運転する予定となっている。