「パインアメ」をシロップに魔改造できるだと!? 話題の面白家電「パインアメ 魔法のシロップメーカー」を試してみました。使ってみたらけっこう実用的で、「あれにも使える、これもやりたい」と料理好きなら想像ふくらむ調理家電でしたよ~。
「パインアメ 魔法のシロップメーカー」は、大阪の家電メーカー「ライソン」が8月に発売した製品。あのパイン社の人気キャンディー「パインアメ」を溶かしてシロップにして、いろいろな料理の調味料として使えるようにしてしまおう……という、なかなかに「斜め上」の発想の商品です。定価は3960円。
箱はまあまあ大きめのサイズですが、開けてみるとシロップメーカー自体は意外と小さい。手鏡ぐらいの本体に、シリコン容器を乗せて使います。デザインのそこかしこに「パインアメモチーフ」が入っていてかわいいですなあ。火力は2種類で、アメを溶かすときは「強」、保温のときには「弱」を使います。
さてさて、早速シロップを作っていきましょう~。パインアメ10個・水25mlで「大さじ4強」ほどのシロップを作れます。パインアメが一袋で大体25個前後入っているようなので、一袋で大さじ10くらい作れる計算ですか。
加熱して35分~40分ぐらいすると、アメの形はなくなりすっかりシロップに。おおお~キッチンにパインアメの香りがただよいます……。小学生の筆者の娘(夏休み中で家にいた)も「甘い匂いがする」と近づいてきました。まあまて、まだ味見するな、落ち着け。
アレンジレシピに挑戦!
いよいよアレンジレシピに使ってみましょう! シロップメーカーには公式のレシピ集が付属しているのですが、その中から3つほど試してみました。
「パインアメ◎パンケーキ」
まずはこちら。パインアメシロップをかけたパンケーキ、その名も「パインアメ◎パンケーキ」です。そのまんまやないか~い。
温かいパンケーキにシロップをかけると、あのおなじみのパインアメの甘い香りがただよってきますね~! いいぞいいぞ……。
食べてみますと……うおおおおっ、そこはかとなくお店で食べるハワイアンなパンケーキの風情! 筆者は普段、自宅のパンケーキにはハチミツかメープルシロップをあわせることが多いのですが、このパインアメシロップは完全に「第3勢力」になれる力強さだと思います。写真だと分かりづらいですが、パンケーキの隙間にはベーコンも入っているんですけどね、シロップの甘みが強めなので、塩っぱいベーコンやバターとも相性良いです。
「パインアメ◎ビール」
続いては、ビールにシロップを入れてしまおうという悪魔的アイデア、「パインアメ◎ビール」です。これはもう飲む前からおいしいのが分かりますよ。グラスにシロップを入れ、少量のビールと混ぜてから、残りのビールをそそいで軽くステアしていきます。
飲んでみますと……うわ~想像通りのフルーティ! 高い料理屋さんなんかで飲める、ガッツリフルーツ感のあるビールですね。飲みやすいしで昼間からゴクゴクいけちゃいました。
「賛否両論パインアメ塩ラーメン」
さて、ここまではどう考えても「正解」なレシピを試してきたので、最後はちょっと冒険してみましょう。市販の塩味カップ麺をパインアメで味変するという、「賛否両論パインアメ塩ラーメン」! その名の通り好き嫌いはっきり分かれそうなレシピですが、お味はいかに……?
食べてみますと……おお~なるほど。塩味のラーメンの風味のあと、ホワッとパインアメの風味が漂います。さすがは賛否両論を呼ぶというユニークな味で、たしかに好きな人は好きかもしれません。ぜひ読者の皆さんにおかれましても、機会があったら試してみることをおすすめします。
あれこれ想像が膨らむぞ!
当初は、「アメを溶かしてシロップを作るだけならコンロで火にかければいいんじゃないの……?」 と素朴に思ってしまっていた筆者。実際に使ってみると「自宅のコンロを占領しない小さな加熱器」ってなかなかイイよなあと、その有用性を思い知った次第です。
考えてみたら「パインアメ」にこだわらなければ「りんごアメ」でも「ぶどうアメ」でもシロップが作れますし、さらにいうとチーズを溶かしてチーズフォンデュに、チョコを溶かせば……と料理が好きならあれこれアイデアが浮かぶ商品だと思いました。