日本テレビ系大型特番『24時間テレビ46』(26日18:30~)。今年は、「明日のために、今日つながろう。」をテーマに、なにわ男子や芦田愛菜といった若い世代をパーソナリティーに迎え、“未来志向”を掲げた新たな『24時間テレビ』に挑んでいる。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年以来、3年ぶりに総合プロデューサーを務める日本テレビの吉無田剛氏に、コロナ禍の経験で得たノウハウを生かす姿勢や、パーソナリティーたちが番組に臨む様子などを聞いた――。
■車いすの少年から泳ぎを教えてもらう
メインパーソナリティーとして様々な企画に挑戦している、なにわ男子のメンバー。吉無田氏は、彼らの向き合い方を見て「“ボーダーレス”な感覚が伝わってきます」と印象を語る。
「今年の1つ目の企画で、メンバー全員が、車いすに乗る(山田)龍芽くんとウォーターショーをパフォーマンスするのですが、彼らが龍芽くんから泳ぎを教えてもらってるんですよ(笑)。今までのメインパーソナリティーの皆さんは、障害のある方に手を差し伸べたり、一緒にやるという空気感もあったりしたと思うのですが、そこに全く垣根がないんです。これが、今の若い世代の皆さんの特徴なのかなと思いながら、ロケの映像を見ています」
そのため、「なにわ男子の皆さんが携わると、すごく明るいんです。だから、説教じみた感じの『24時間テレビ』ではなくて、夏の終わりにさわやかになるような企画が多いです」と予告した。
■小泉孝太郎が「テレビのパワーを見せてやりたい」
そんななにわ男子、芦田愛菜という若い世代に加え、「世代間をつなぐという点で、大事な役割を担っていただきたい」と、チャリティーパーソナリティーに小泉孝太郎、有働由美子も加わった。
その狙いは、「孝太郎さんは40代で、まさに世代間の“ハブ”になるような年代ですし、有働さんは日々ニュース番組で社会問題を伝える経験を持っているので、若い世代だけではできないことを噛み砕いてくれて、圧倒的な説得力と共感力がある2人だと思っています」とのこと。
小泉は、ゲスト出演した『1周回って知らない話2H SP』(23年5月10日、日本テレビ)が個人7.5%・世帯13.0%、『小泉孝太郎&ムロツヨシ 自由気ままに2人旅』(22年9月28日、フジテレビ)が個人8.9%、世帯14.7%と高視聴率をマーク(ビデオリサーチ調べ・関東地区)するなど強い発信力を持つが、「本当に根っからいい人で、『自分はテレビに育ててもらって恩返しがしたくて、テレビマンと同じ目標を持って一緒に作っていくというのがずっとやりたかったから、同じワンチームとして参加できることがうれしいし、今いろいろ言われているテレビのパワーを見せてやりたいです』と、我々の背中を押してくれるようなことを言ってくれるんです」と、熱いハートも持ち合わせて臨んでいるそうだ。