MM総研は8月22日、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」の結果を発表した。調査は7月、スマートフォンおよびフィーチャーフォンそれぞれの音声通話サービスを利用する15~69歳の男女2万7,543名を対象に、WEBアンケート方式にて行われた。
携帯電話の月額利用料金は平均「4,317円」
携帯電話の月額利用料金について、端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払総額を分析した結果、スマートフォン利用者全体では4,317円。2020年12月時点との比較では1,017円減少していることが明らかに。
ブランド別では、MNO4ブランド(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)のスマートフォンは5,047円、楽天モバイルを除くMNOフィーチャーフォンは2,452円、サブブランド(ワイモバイル、UQ モバイル)では3,033円、MVNO(MNO4 ブランド及びサブブランド以外)では1,909円となった。
スマートフォン端末の購入金額は平均「7万338円」
次に、端末の割引前購入金額を調べたところ、スマートフォン利用者全体で7万338円となり、前回調査から677円増加。5G対応・非対応による端末価格の違いをみると、5G利用者は8万208円、4G利用者(3Gを含む)は5万7,247円で、両者の差額は2万2,961円となった。
ブランド別では、MNO4ブランドは7万5,558円(前回調査比1,801円増)、MNOのフィーチャーフォンは2万2,595円(同113円増)、サブブランドでは6万568円(同267円減)、MVNOでは5万3,996円(同405円増)だった。
一方、割引後購入金額については、スマートフォン利用者全体で5万8,701円(割引前購入金額の83.5%)。OS別にみると、iPhoneは86.1%(1万3,358円差)、Androidは80.2%(1万687円差)と、Androidスマートフォン利用者の方が高い割引率で購入している傾向が見て取れた。
月間データ通信量は平均「10.33GB」
次に、月間データ通信量を教えてもらったところ、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は10.33GB、中央値は3GBという結果に。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」(27.3%)、「2GB」(10.9%)、「3GB」(18%)と、56.2%のユーザーが3GB以下であることが判明。なお、平均利用量に近い「10GB」までのユーザーは77.5%を占め、前回調査より2ポイント減少。その分、10GB超ユーザー比率が上昇した。
2017年2月からの推移をみると、月間モバイルデータ通信量は増加傾向が続いており、2022年7月調査から約1年で0.99GB(10.6%)増加、約6年半前の2017年2月調査と比較すると約2.5倍に増えていることがわかった。
海外と利用料金を比較してみると……
続いて、海外の先進6ヵ国(米国・英国・フランス・ドイツ・オーストラリア・韓国)の大手1位キャリアの月額料金プランについて、(1)国内通話時間(2)ショートメッセージ(SMS)送信(3)データ通信容量(GB)(4)月額料金―の4点を調査し、日本の料金プランとの違いについて考察した。
その結果、音声通話とSMSは海外の大部分のプランで無制限となっているが、日本は音声通話は22円/30秒の従量課金と5分(10分)/1回の時間制限付きでの無料プランが目立ち、海外と比較すると見劣りする結果に。
また、日本では複数キャリアで採用されている段階制プランが、海外キャリアでは一切ないことが明らかに。昨今の段階制プランでは3GBを超えると料金が4GBでも100GBでも300GBでも一律の料金となるわけだが、こうして海外キャリアの料金プランと比較すると非常に特徴的であるといえる結果となった。