歌手のクリス・ハートが、きょう30日に放送される日本テレビのバラエティ特番『今日から日本人になります!』(14:00~)で、活動休止の真相を初告白する。

  • クリス・ハート=日本テレビ提供

川島明がMCを務めるこの番組は、自分の国を飛び出して日本人になった人、日本人になろうとしている人に密着するもの、

日本の心を歌う外国人シンガーとして話題になったクリス・ハートは1984年、アメリカ・サンフランシスコで生まれた。2歳の時に両親が離婚し、シングルマザーとなった母親に女手ひとつで育てられたクリスだったが、12歳の時に運命的な出会いがあった。

それは、テレビで偶然流れてきたKiroroの「未来へ」。母親への感謝を歌ったKiroroの代表曲に心を動かされ、日本の音楽の虜(とりこ)に。そして学校で日本語の授業を選択し、日本に留学。YouTubeで日本の名曲を歌唱した動画をアップしていたところ注目を集め、日本でのデビューが決定した。

13年、松田聖子とのデュエット曲「夢がさめて」で紅白歌合戦にも出場したクリスは、「日本人として日本の良さを伝えたい」との思いから17年、ついに日本国籍を取得。しかし、翌18年に、突然の「活動休止」となった。

当時は音楽の勉強、育児のためと発表されていたが、今回番組で「耳の調子が悪くなって音楽ができなくなった」と初めて真相を告白する。日本人として日本の歌を広めたくて日本国籍を取得したのに、自分の身に襲いかかってきた悲劇に「歌手じゃなかったら僕はなんなんだ」と悲嘆に暮れる日々もあったという。

そんな時、クリスを救ってくれたのが、我が子が歌うKiroroの「未来へ」。番組ではその当時のエピソードを詳しく語るだけでなく、沖縄まで赴きKiroroの玉城千春と対面。感謝の思いを語り、ある曲を初デュエットする。

番組では他にも、イチローが大好きすぎて日本人になったアメリカ出身のジョシュ・ホーキンソンさんに密着する。