シンガーソングライターの宇多田ヒカルが、20日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『まつもtoなかい』(毎週日曜21:00~)に出演。同局の番組出演は、約7年ぶりとなる。

  • (左から)松本人志、宇多田ヒカル、中居正広=フジテレビ提供

1998年に「Automatic/time will tell」でデビュー、同シングルは200万枚以上を売り上げ、15歳にしてトップアーティストに。翌年に1stアルバム『First Love』を発表すると、日本国内のアルバムセールス歴代1位となる767万枚の売り上げを記録。以降も、リリースする全ての楽曲が大ヒットとなり、2007年発売のシングル「Flavor Of Life」はダウンロード数の世界記録を樹立した。2011年から音楽活動を休止し、翌年にはイギリス・ロンドンに移住。16年に活動を再開してからは、ロンドンを拠点にしながら、世界を舞台に活躍の幅を広げている。

番組では、そんな彼女のアーティストとしての魅力を探るほか、ロンドンでの暮らしぶりにも肉薄。松本人志と中居正広の巧みなトークで、世界的なアーティストの知られざる素顔に迫る。

オープニングでは、これまであまりトーク番組に出演したことがない宇多田を迎えるにあたって、「どのくらいまで突っ込んだ話をしていいのか分からない…」と、松本も中居も少々戸惑い気味。しかし、いざ宇多田がスタジオに登場すると、たちまち和やかな雰囲気に。18年に自身が司会を務める音楽番組で宇多田と対談したという中居が、5年ぶりの再会を喜んでいると、松本は「実は数年前、“密室”で2人きりになったことがある」と明かし、宇多田もそのときの心境を吐露する。

そこから話が発展し、約20年前に『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(94~12年、フジテレビ)で行った、松本vs宇多田の“テトリス対決”の収録の裏で起こっていた出来事が明らかに。松本が当時を振り返ってつぶやいた一言に、宇多田が思わず赤面してしまう一幕も。実際のテトリス対決の懐かし映像も登場する。

その後もトークは弾み、宇多田は、10代半ばにして音楽シーンの頂点へと駆け上がったデビュー間もない頃の心境や、30歳を目前にして長期休養とロンドン移住を決断した真意など、時代ごとに抱いていた率直な思いを、松本&中居からの質問に答える形で明かしていく。また、宇多田が今年8歳になる息子について語り始めると、その話を受けて中居が、松本の家族と一緒に食事をした際のほほ笑ましいエピソードを披露。さらには、宇多田の母親の演歌歌手・藤圭子の大ファンだという松本が「お母さんの歌のカバーアルバムを出してほしい」と宇多田にリクエストするも、意外な返答が。松本&中居は驚きながらも、大いに納得してしまう。

宇多田の楽曲制作についてもトークし、彼女自ら曲作りのプロセスを明かす。松本が「『すべらない話』の作り方と似ている」という、宇多田流の作詞術とは。また、楽曲を作る上で「何よりもインプットの時間を大事にしている」という宇多田は、休養して以降は世の中のニュースにも関心が湧くようになったそうで、今一番興味をそそられるのが、「AI」とのこと。宇多田は、「AIは新たなツールにはなりうるけれども、人間の創造性にはかなわないのでは」という。

そこでスタジオでは、AIの実力を確かめるべく、話題のチャットサービス「ChatGPT」を実際に使ってみることに。「松本人志として宇多田ヒカルにラブレターを書いてください」「みんなが爆笑する松本人志の一発ギャグを考えてください」「“松本人志と中居正広”をテーマにした歌を宇多田ヒカルが作詞したら?」といった質問を投げかけると、AIから即座に回答が繰り出されていく。その答えは、3人が思わず感心するものもあれば、あきれてしまうものもあり、精度はさまざま。ある回答に対しては、松本が「全っ然おもんない!!」と激怒してしまうことも。また、「松本人志と中居正広が結成したお笑いコンビの名前」も。

特別企画として、世界で活躍する宇多田に、“これから海外でウケそうな芸人”を紹介。今は無名だが、好事家の間では注目を集めているネクストブレイク芸人3組がスタジオに登場し、松本・中居・宇多田の目の前で、こん身のネタを披露する。

宇多田は今回、現在公開中の映画『キングダム 運命の炎』の主題歌として大ヒット中の最新曲「Gold ~また逢う日まで~」をパフォーマンス。『まつもtoなかい』でしか見ることができないスタジオライブに注目だ。エンディングでは、宇多田が“今一番会いたい人”を告白。意外な名前に、松本&中居も驚きをあらわにする。

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