暑い日に飲むキンキンに冷えたお酒は最高のご褒美。油断してついつい飲み過ぎてしまい、翌日は二日酔いで動けなくなるなんて日もありますよね。辛い状況でも何か食べたい……そんなコンディションにぴったりな一品を料理研究家のリュウジさんのYouTubeで発見。夏バテにもぴったりな「虚無ラー油そうめん」を作ってみました。

あえて市販のめんつゆを使わない、サクッと作れて美味な簡単レシピ

リュウジさん考案の「虚無ラー油そうめん」は、市販のめんつゆではなく、鰹粉で作る火を使わない即席めんつゆがキーになる冷たいそうめんです。二日酔い中はできるだけ簡単なレシピで済ませたいと思ってしまいますが、食べる器でめんつゆがサクッと簡単に完成するものでした。

まずは使う食材から紹介します。

  • 「虚無ラー油そうめん」

【材料】 水…200cc
鰹粉…2g
醤油…大さじ1と小さじ2
砂糖…小さじ2と1/2
味の素…6振り
生姜…5g
ごま油…小さじ1
そうめん…100g
ラー油…適量
揚げ玉…適量

まずは、食べる器に水200cc、鰹粉2gを入れていきます。ボウルを使わずに食べるときに使う器だけで済むので洗い物の手間が省けます。鰹粉がない場合は、鰹節をレンジで温めたものを代用すると良いのだそう。

  • 食べる用の器に水を入れ、鰹粉を加える

そこに醤油大さじ1と小さじ2、コクを出すために砂糖を小さじ2半、味の素6振りを追加していきます。

  • 醤油と砂糖を投入

  • 味の素は6振りとたっぷり

すでにめんつゆっぽい色味ではありますが、さらにおろし生姜5g、ごま油小さじ1を加えます。本当は生姜をおろした方が良いようなのですが、おうちに生姜がなかったため、筆者はチューブタイプを代用。

  • おろし生姜とごま油を入れる

めんつゆの材料を全て投入し終えたので混ぜ合わせていると、生姜とごま油が入ることですでに良い香りが漂います。短時間でこだわりのめんつゆが完成しました。

  • 即席めんつゆ完成!

混ぜ終わったら冷蔵庫で即席めんつゆを冷やしておきます。冷やしている間にそうめん用にお湯を沸かし、沸騰するまでひと休憩。

沸騰したらそうめんを入れて、表示時間の少し前まで茹でます。リュウジさんによると、沸騰したお湯でグツグツと茹でることで麺が舞い、油と粉が落ちることでそうめんがより美味しくなるのだそうです。

  • 沸騰したお湯で表示時間の15秒前まで茹でる

時間になったらザルにそうめんをあけて、流水で洗い粉を落とします。洗い終えたら氷水でしっかりと〆る……! 二日酔いであっても美味しいそうめんを食べるための大事な工程です。

  • 氷水でしっかりと冷やす

手が冷たくなるまで冷やしたら、そうめんを絞って水気を出し、つゆにそうめんを入れます。しっかりと絞らないと、先ほど作っためんつゆが薄まってしまうので、念入りに水を切ることが大切! あれば揚げ玉をトッピングし、ラー油をかけたら完成です。

  • 完成!

ほぼ具なしですが、気力がない時こそシンプルが一番。香ばしいごま油の香りが漂い、食欲を掻き立てます。

早速食べてみると、めんつゆの味は即席で作ったとは思えないほど。甘めのめんつゆにラー油の辛味が合わさりバランスが取れ、生姜もしっかりと効いているので、暑いこの時期にぴったりな味わいです。

しんどい体に沁み込み、思わずため息が出てしまう絶妙な味わいでした。味変で七味唐辛子を入れると香りと辛味が増して、これまた沁みる……。街中華の具なし中華麺を食べている時のような安心感を覚える味わいでした。

リュウジさん曰く、この即席めんつゆはそうめんだけでなく冷やしたラーメンにも合うのだそう。色々な楽しみ方ができるめんつゆで、応用を利かせてみるのも面白いかもしれません。

10分もせずにパパッと作れる「虚無ラー油そうめん」を、二日酔いや暑さでしんどい時のレパートリーに入れてみてはいかがでしょうか?