イー・カンパニーが運営する「キッズ・マネー・ステーション」はこのほど、投資についての意識調査を実施した。
日本政府が個人での資産運用を後押しすべく始まった「NISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」。年金問題や、高校で始まった資産形成のニュースもあり、ここ数年投資への興味が高まっているのは周知の事実だ。
これからの若い世代は、投資は常識になる可能性がある。しかし、実際どのくらいの人が投資をしているのか、また投資に対してどのようなイメージを持っているのか。
そこで今回、投資についての意識調査を実施。2022年7月25日~9月3日の期間、「キッズ・マネー・ステーション」の親子マネー講座「お金のいっぽ」「投資のきほん」に参加した保護者84名(年齢:25歳以上)を対象に行った。
調査の結果、投資を全くしたことがない人は3割強、経験がある人は7割弱となった。投資に興味がある人が講座に申し込んでいると予測されるものの、思ったより多い印象だ。
また、金融資産の半分以上を投資に回している強者も11%いた。
投資経験が10年以上の人が35.7%いる一方で、ここ数年で始めた人も多い。2017年に対象者が拡大され広く知られるようになった「iDeCo」、2018年に始まった「つみたてNISA」が大きく影響しているようだ。
一方、子ども名義の投資については約4分の3が「していない」と答えた。Q1で投資をしたことがある人が7割いたが、子ども名義の投資はまだまだハードルが高いことがうかがえる。
ただ、子どもに投資を教えたいかという問いには全員が「投資を教えたい」との回答だった。これからの時代、資産形成は必須だと考えられていることがわかる。
また、自分で子どもに教えらえるかという問いには半数以上が教えられないという回答で、こちらもまだまだハードルが高いという結果となった。
最後に投資のイメージを自由回答してもらった。
ネガティブなものでは、
・失敗してお金を失うイメージ
・借金とかの悪い意味だと思った!
・リスクの大きいもの。お金に余裕がある人がやるイメージ
・勉強するまではギャンブルのイメージが強かった
・はじめてみたいが、どれが良いかわからない
・難しくて怖いイメージが怖く、素人は手を出さない方がいいものだと思っていた
など、ひと昔前のハイリスク・ハイリターンの投機やギャンブルのイメージであったり、よくわからないから怖い、といった意見が多く見受けられた。
一方、ポジティブな意見としては、
・勉強をしてイメージが変わった
・リスクもあるが利益もある
・お金を守ること
・リスクは少なく、安全なイメージ
・今後の生活に必須の知恵
などがあった。
また、キッズ・マネー・ステーションの講座を受けて、
・怖いイメージだったが、講座を受けて、もっと早く始めればよかったと思った
・失敗するのが怖くてやらなかったが、少しでも始めてみたいと思った
・少しまだ抵抗があるが、少しずつでもその価値観が変わればと思い参加した。その不安が少し和いだ
・リスクが大きいイメージだったけど、しくみがわかった
など、ネガティブなイメージからポジティブに変わった人も多く、初めの一歩を踏み出せるきっかけにとなったようだ。