広島電鉄は10日、1号線(広島駅~広島港間)の広電本社前~広島港間において、一部の連接車両で8月28日からワンマン運転を開始すると発表した。ワンマン運転時、車掌台扉(最も後ろの扉)からの降車方法も変更する。

  • 連接車両ワンマン運行時の降車方法

1号線を運行する連接車両(ラッシュ時間帯8編成・ベース時間帯6編成)のうち、ラッシュ時間帯の2~3編成、ベース時間帯の2編成がワンマン運転の対象に。1号線の広島駅~広電本社前間は従来通り運転士と車掌によるツーマン運転が行われる。

ワンマン運転を行う連接車両では、運転士が4カ所の扉(一部の電停においては2カ所)を一斉に開閉する。その際、新たに車内へ設置したカメラとモニターを用い、扉や車両周辺を運転士が確認することにより、扉開閉操作を安全に行えるとしている。

連接車両のワンマン運転時、通常の連接車両運転時(ツーマンでの運行時)から「車掌台扉(最も後ろの扉)からの降車方法」を変更。現金と1人でICカードを利用する場合のみ降車できる。その他の方法で運賃を支払う場合(1枚のICカードを複数名で利用する場合や、乗務員に呈示する「一日乗車券」を使用する場合など)、運転台扉から降車することになる。

  • ワンマン運転を行う区間

  • 非常用スイッチ

安全対策としては、車内に設置する各出入口扉を撮影するカメラに加えて、車内で非常事態が発生した場合に備えた「非常用スイッチ」を扉付近に設置している。