ライボの調査機関「Job総研」が、764人の社会人男女を対象に「2023年 SNS利用の実態調査」を実施した。各SNSの利用状況や、Threads(スレッズ)の認知度や年代別を含めた登録状況などを調査した。

2022年のイーロン・マスク氏によるTwitter(現X 以下Twitter(現:X))買収後、機能や仕様の変更及びアプリ自体の名称変更など大きく舵を切る中、Meta社によるThreadsが誕生。Threadsは過去のMeta社にはない文字メインのSNSで、Twitter(現:X)への台頭・代替の可能性に注目が集まっている。実際に働く社会人は、ThreadsやTwitter(現:X)をはじめとするSNSの利用に関してどのような意識を持っているのか。

各SNSの利用ランキングと利用頻度

回答者全体の764人に利用中のSNSを聞くと、LINEが97.0%、YouTubeが94.4%、Twitter(現:X)が71.5%、Instagramが66.6%、Facebookが35.2%、TikTokが21.2%、Threadsが13.0%と、LINEが最多利用となった。また、利用頻度は「1日に2回以上」が最も多く、SNSごとに見るとLINEが77.9%、YouTubeが53.7%、Twitter(現:X)が54.4%、Instagramが47.3%、Facebookが16.0%、TikTokが34.0%と、LINEが「2~3日に1回以上」で最多となった。

 Threadsの認知度

回答者全体の764人にThreadsを知っているかを聞くと、「知っている派」が50.5%になり、内訳は「とても知っている」が7.5%、「やや知っている」が13.7%、「知っている」が29.3%。また、年齢別のThreadsの認知度は、20代の認知度が56.1%で最多となり、次いで30代が50.3%、40代が50.4%、50代が28.0%と、若年層ほど認知が高い結果になった。

Threadsを「知っている」と回答した386人に登録状況を聞くと、「登録していない派」が72.5%で、「登録している派」が27.5%と、登録していない人が過半数を占めた。Threadsを認知している人の年代別登録率は、20代が40.5%、30代が26.1%、40代が32.5%、50代が13.0%と、20代の登録率が最多となった。

 Threadの継続及び登録意欲

Threadsに「登録している」と回答した106人に継続意欲を聞くと、「継続利用したい派」が82.1%になり、内訳は「とても継続したい」が5.7%、「やや継続したい」が37.7%、「継続したい」が38.7%。また、Threadsに「登録していない」と回答した280人に登録意欲を聞くと、「登録意欲がない派」が64.7%になり、内訳は「全く意欲がない」が18.5%、「意欲がない」が19.5%、「どちらかといえば意欲がない」が26.7%に。

回答者全体の764人にThreadsへの期待度を聞くと、「期待していない派」が69.1%になり、内訳は「全く期待していない」が29.3%、「あまり期待していない」が26.3%、「期待していない」が13.5%。また、「Twitter(現:X)を利用している」と回答した546人も「期待していない派」が63.6%になり、内訳は「全く期待していない」が23.8%、「あまり期待していない」が25.1%、「期待していない」が14.7%だった。

Twitter(現:X)とThreads の利用に関するコメント

●Twitter(現:X)派

・Twitter(現:X)がある限りThreadsが勝つことはないと思います
・Twitter(現:X)は情報取得に強い。Threadsはインスタなので情報取得向きではなさそう
・電車の遅延や地震などライフラインに関わる情報がすぐ見られるのでTwitter(現:X)を使いたい
・知り合いと繋がる必要がないので使い勝手がいい
・仕事や美容のノウハウが検索などからも手に入って便利。どのSNSよりも見ている

●Threads派

・インスタと連携していることもあって、リア友との交流メインで使っています
・Twitter(現:X)は結局何をしたいのかが不透明なので、改善に注力しているThreadsを使いたい
・Twitter(現:X)のような誹謗中傷が起こらなさそうなので平和なイメージ
・分散型SNSは疲れるが、流行に追いつくためにもThreadsを使いこなしたい
・メタ社が運営しているので謎の信頼感がある

同調査では、話題の渦中にあるTwitter(現:X)とThreadsでは、未だTwitter(現:X)の利用率の方が圧倒的に高い結果に。サービス開始からわずか5日で利用者1億人を突破したThreadsだが、同調査での期待度が低いことや連日のニュースからも利用者が減少傾向にあることがわかったという。多くのダウンロードは目新しさによる瞬間的なものと考えられ、Twitter(現:X)利用者のThreadsへの移行意欲は低いようだ、とまとめている。


調査対象者:現在職を持つすべての社会人/JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 :全国の男女(20~50代)
調査期間 :2023年7月19日~7月24日
有効回答数:764人
調査方法 :インターネット調査