三菱自動車工業は7月26日、1トンピックアップトラック「トライトン」をフルモデルチェンジし、タイ・バンコクで世界初披露した。すでにタイでは販売を開始しており、今後はアセアンやオセアニアから順次グローバルに展開する。日本市場へは約12年ぶりに投入する計画で、2024年初頭の発売を予定している。

  • 新型1トンピックアップトラック「トライトン」を世界初披露

9年ぶりのフルモデルチェンジ! どう変わった?

三菱自動車のピックアップトラックは1978年の発売以来、5世代にわたり約560万台を生産し、世界約150カ国で販売してきた同社の世界戦略車だ。

  • 日本へは来年初頭に投入予定

約9年ぶりのフルモデルチェンジで6代目となった新型「トライトン」は、「Power for Adventure」という商品コンセプトのもとで開発を進め、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新した。

  • 内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新

主な商品特長は以下の通り。

(1)従来モデルよりも一回り大型化したボディ、耐久性と信頼性を極限まで磨いた新開発のラダーフレームを採用し、高出力化と環境性能向上を両立した新開発のエンジンを搭載
(2)新開発のサスペンションによる良好な乗り心地や優れた操縦安定性、スーパーセレクト4WD-II、バージョンアップしたドライブモードによる高い走行性能を実現
(3)頼もしく存在感のあるフロントフェイスとワイドで厚みのあるスタイリング、機能的で操作性に優れ、上質感を持ったインテリアを実現
(4)ビジネスユースからパーソナルユースまで幅広く対応する安全性と快適性を大幅に向上

新型トライトンの初披露に際して、同社社長の加藤隆雄氏は以下のようにコメントしている。

「新型『トライトン』は三菱自動車独自開発の堅牢なラダーフレームやボディ、強靭な足回り、力強く扱いやすいエンジン、優れた走破性と安定性を実現する4WDシステムなど、従来からもつ三菱自動車らしさに磨きをかけ、新時代にふさわしいピックアップトラックへと大幅に進化させました。最終的には100カ国以上で年間20万台規模となる見通しで、まさに当社の屋台骨を支える最重要モデルであり、成長フェーズの幕開けに投入する、第一弾となる世界戦略車です。ここからはじまる当社の挑戦にどうぞご期待ください」