京王電鉄は2日、取締役会にて新宿駅西南口地区開発計画と京王線新宿駅改良工事の事業を推進することが決定したと発表した。2023年度から南街区開発および新宿駅改良工事に着手。南街区の竣工後、北街区開発に着手する予定としている。

  • 南街区開発建物イメージ(現時点での設計にもとづくもの)

  • 配置図

  • 京王線新宿駅改良工事(一部先行分)イメージ

この計画は、2018年3月に東京都・新宿区が公表した「新宿の拠点再整備方針」に示されている「駅・駅前広場・駅ビルを一体的に再編し、駅とまち、まちとまちを繋げ、新宿全体を活性化させる次世代のターミナル『新宿グランドターミナル』」の実現に向け、重層的な歩行者ネットワークや滞留・回遊空間等の基盤整備、宿泊施設整備等による国際競争力を高める都市機能の導入、環境負荷低減と防災力強化等に取り組むものだという。

あわせて新宿駅改良工事も段階的に進める計画としており、まずは一部先行分として、京王線新宿駅の地下2階ホームを北側へ移動し、ホーム北側端部に改札を新設することで、地下2階のホーム階から東京メトロ丸ノ内線へ乗換え可能な動線等を整備する。これにより、新宿駅西口地下広場における歩行者交錯の改善と乗換え時間の短縮等をめざす。